2008 07,27 23:47 |
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当時のフィルムと多くの人々のインタビューからなるドキュメンタリー。インタビューされる人が多すぎ、また昔の映像とそのインタビューが延々繰り返され、ドキュメンタリーの作りとしては退屈。
し かし、反共・冷戦の時代を迎えるとは言え、ナチの残党までも庇護して利用する米国に、一番背筋がゾッとした。また、軍事政権下のボリビアにも守られ、戦後 も人生を謳歌するバルビーも驚きだ。家族に対しては優しい父親であり夫であり、一方でビジネスマンとして成功し、またその一方で残虐に牙をむく。悲しいか なそれが何とも人間的である。 最後の裁判の時には、もうただの老人のようであった。彼を弁護する弁護士の論理は、一理あるがどうも胡散臭い。売名行為じゃないのか・・・。 バルビーを擁護するつもりはさらさらないが、群集や国家ぐるみでやったことに対して、誰かを人身御供にして、それでおしまいというのが、戦後処理のような気がしてならない。 もっとスパイとして利用したアメリカの背後にあったものを追求してほしかった。 栗3つ。銀座テアトルシネマにて。 |
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