2008 08,03 20:35 |
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ダークなテイストがたまらない。先日の「ハルク」と違い、これでもかのアクションシーンの連続でなく、よく練られたドラマがある。物語は、二転三転し、そしてまたかなり切なく、そして後味はあまりよくない。単純なアクション映画を期待していくと確実に裏切られる。
よくもここまで重く、また結構グロテスクでダークな映画が米国でこの夏の最大のヒットになったものだ。ヒース・レジャーへの追悼の意味もあるのかな。 そ のヒース・レジャーだが、過去にジャック・ニコルソンが演じて強烈なイメージを残したジョーカーに挑戦した。その結果だが、もうぶったまげるほどすごい。 完全に主役のベールを食っており、ヒースの独壇場の映画だ。しかし、あのメイキャップ・・・。これが遺作となったのは、あまりに残念だ。 物語は、かなり重い。スーパーマンのような異星人でなく、普通の人間であるバットマンは、肉体の老いなどから永遠にヒーローではいられない、その辺の苦悩から、街の新たなヒーローを作ろうとするのだが・・・。 何か事件が起きる度に、簡単に心変わりする市井の人々を揶揄しながらも、それこそが人間なのだというその普遍的な行動がまた切ない。そして、その人間の弱さをジョーカーが突いて悪事に勤しむというその構造がすごい。 同じ人間の中にある正義と弱さを巧みに利用した戦いがすごい。単なるアクション映画でなく、重厚なドラマでもある。 ド迫力のアクションシーンもあり、この夏大スクリーンでぜひ。必見! 栗4つ。 TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7にて。
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