2011 12,19 22:44 |
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ものすごく期待していたけど、正直なところ「それほどでもない映画」だ。ナチによるユダヤ人迫害を描いたものは、映画やドキュメンタリー作品でもっと強烈で、残酷で、そして衝撃的で感動的なものをたくさん観ているので、そうした過去の作品に比べると、今一歩の感あり。あまり過去の作品を観ていなければ、それなりに感動できるのかも。年配のお客さんで泣いている人がいたからね。
時代の雰囲気があまり出ていなく、収容所の場面に緊張感も恐怖も無い。ナチスと交わる場面もびっくりするくらい淡々としている。 あんな過去を持っていれば、その後も幸せに生きられるはずはないというのはひしひしと伝わる。 主演のクリスティン・スコット・トーマスは、相変わらず上手だが、それ以外の俳優がそれほどでもない。 僕は、日本版の予告編を観ていなかったけど、今Youtubeで観てみたら随分と物語の急所となるべき場面がこれでもかと流れている。予告を観た人には、それ以上のものは無いと思う。 サラとその弟の顛末が分かるまでは、それなりに見せるが、それが分かって以降、物語の中心が現代になってからは、いたって普通の展開。ラストも予想通り、えっ、そんな陳腐な終わり方なの?って感じ。そして、それを感動的にするだけの演技と演出力が無い。 先日、「ジュリア」を観ただけに、胸に刺さるものが無いなあ。 もっと、すごいものを期待していたよ。期待値を超えず、普通の出来。栗3つ。 銀座テアトルシネマにて。いや、そんなにひどい映画じゃないよ。過度の期待をしなければ。 「ひまわり」のリバイバルに行けば良かった。そっちで思いっきり泣きたい。 ネタがバレバレの日本版予告編ではなく、海外版の方がいいよ。 |
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