2011 12,03 23:41 |
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談幸師匠の独演会に紀尾井町の紀尾井小ホールへ。奇麗な劇場だな。ロビーの窓から迎賓館、なんとも優雅な気分だ。
幸之進 「浮世床」 いつも最初に出て来て、目がこの人の大きさに慣れちゃうから、後から出てくる人が小さく見えちゃう。(笑)噂では身長2メートルとか・・・。 二つ目になって大分落ち着いて余裕も出て来たなあ。 吉幸 「義眼」 最近、下ネタ系の噺に良く当たるなあ。好きなのかなあ。 飄々として、独自の口調のスタイルがあって、テンポにオリジナリティーがあって面白い。 談幸 「締め込み」 談志師匠を死を湿っぽくせず毒舌で笑いに変えてしまう。多分、談志師匠もそれを望んでいるんだろうな。直弟子だから言えるんじゃなくて、愛があるから本当の悲しみがあるから、言えるんだろうなあ。 間抜けな泥棒と女房が面白かったなあ。この噺の女性は難しいよな。勝ち気だけどやっぱり涙もろい、そんな表情の入れ替わりが秀逸。 うめ吉 俗曲 芸協にあまり馴染みがない僕。うめ吉さんは、初めて拝見した。声高めだねえ。淡々としている中で可笑しさも交え紅一点華やかだった。踊りも披露してくれて大満足! 談幸 「しじみ売り」 5年ぶりに談幸師匠の「しじみ売り」を聴いた。他では聴いたことない。間抜けじゃなく、カッコいい泥棒の噺でサゲもないからもとは講談なんだろうね。 噺が始まると一気に真冬の世界へ。素足に草鞋で雪の中を歩く少年の不憫さとつらさが、その表情から伝わってきた。 今では、すっかり忘れ去られた日本人の義理人情。こうした噺の中で生きているんだねえ。 それぞれの登場人物の表現が素晴らしく、ぐいぐいと引き込まれ、江戸時代の冬の街へタイムスリップしたかのようだった。 |
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