2011 11,13 21:56 |
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大学の同級生だった三味線奏者であり作曲家である山本普乃の演奏会に出かけてきた。この演奏会は、普乃に門下のメンバー4人を加えた女性ばかり5人のユニットだ。長唄や端唄のような所謂三味線の古典ではなく、山本普乃が作曲した現代曲での構成が中心になっている。 場所は、南青山のMANDALA。バーカウンターもある、幻想的な照明の地下空間だ。 今回は、「粋&息」をテーマに山本の曲に加えて、杵屋正邦の楽曲、古典を交えてのプログラムとなった。 寄席演芸としての三味線は、とても馴染んでいるけど、三味線がメインの演奏は、それほど聴いたことがなく、まあ津軽三味線とかあるけど、これはとても新鮮な体験だった。 オープニングの山本の曲「モーニング」は、沖縄音階の楽しい曲。三味線五重奏のハーモーニーは、幻想的な空間の中で不思議な感覚を呼び起こす。次の杵屋による「巫女」は、戦後間もない頃の作品。時代の持つ色が如実に現れ、知らないのに懐かしい本来人間が持っている何かに訴えてくる調べだった。 後半の聴きものは、山本自作自演の「さち」。三味線一本で様々な調べを奏で、観客を引き込んでゆくその技に驚いた。 寄席でもお馴染みの端唄や新内、長唄の後は、山本の新曲の「SKY」。その名の通り、空に昇って行くかのような調べ、再び三味線五重奏のハーモーニーは、まるでプログレシッブ・ロックかジャズのインプロビゼーションのような素晴らしさだったなあ。 三味線で現代曲、面白かったなあ。また出かけてみようっと。 |
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