2005 05,26 23:11 |
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この作品は、尊厳死がテーマだが、物語はとてもユーモラスで爽やかでさえある。主役のバビエル・バルデムの表情だけの演技は、最高で、特に笑顔には、生と死の複雑な思いが見事に表現されている。 共演陣もまた素晴らしく、観客は、まるでこの家族の一員になったような錯覚すら覚える。主人公の義姉を演ずるマベル・リベラの演技は、涙腺を刺激する。 ユーモラスで可笑しい台詞も秀逸で、時にその言葉が深淵な意味を持ち、グサリと胸に突き刺ささる。 物語の展開、映像、編集は、すべてオーソドックスな作りで目新しいものはないが、それでもぐいぐいと惹き込まれる。 生きることの意味を静かだか、深く深く問いただす珠玉の名作。栗4つ。 因みに音楽もアメナーバル。その旋律もすばらしい。 この映画、事故で28年間首から下が動かなかった男が尊厳死を訴える実話に基づく映画。死にたい人を死なせてあげるのが愛なのか、死なせずに生きながらえさせるのが愛なのか。あなたは、どちらだと思うだろうか。 日比谷シャンテ2にて。 |
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