2008 08,16 21:15 |
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明日までということに今日気づき、急いで行ってきた。館内は、それほど混雑なくゆっくりと観られたが、結構展示替えがあったんだねえ。
ルオーの絵、好きなのだ。黒く太い輪郭の人間は、まるで木彫りのマリオネットみたい。その黒い輪郭の間に鮮烈な色がおさまる。黒い輪郭は、時に人間の表情を、時に人間の筋肉を際立たせる。 圧巻だったのは、「受難」の連作。絵は、普通額縁に切り取られた風景が描かれているが、ルオーの絵には、絵の中にされに縁取りや窓があり、その向 こうにさらに切り取られた景色がある。この窓、物語によって大きくなったり小さくなったりする。限られた視野の向こうに広がる世界に想像力がさらにかきた てられる。 版画の連作「ミセレーレ」も鳥肌が立つような戦慄があった。黒い輪郭に黒い色のみ。それでも強烈に鮮烈だ。深遠な世界にひきこまれた。 |
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