2011 07,16 23:45 |
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千葉(せんのは)県出身の噺家による落語会。出演者、裏方、すべて千葉県出身。でも会場だけは東京。(笑)年1回のこの会、今年で4年目。いまのところ皆勤賞。三之助、一之輔、吉幸と個人的には最強の若手が出演する見逃せない会だ。立川流の吉幸さんが入っているというのがいいよねえ。
まめ緑 「道灌」 前座さんも千葉県出身。徹底しているな。(笑) 柳家の基本の話。難しい話なのに結構笑いをとっていたな。 馬治 「茶の湯」 時間の関係でショートバージョン。一番面白い店子のエピソードを抜いてしまったのがちょっと残念。 吉幸 「家見舞い」 まくらから会場大爆笑。 そしてこういうちょっぴり下品な話が最高に面白い。 鏡太 「風呂敷」 残念ながら他の出演者に比べると著しく芸のレベルが低い。会場にいた寄席によく来る落語常連客が一斉に熟睡モードに。 三之助 「片棒」 待ってましたとばかりの拍手喝采。もう前の出演者とは全く拍手の大きさが違う。観客の期待値もこんなに変わるものなのか。 持ち時間の関係で、いつもよりかなり早口だったけど、やはりそれぞれの登場人物の設定の細やかさと表情、表現の素晴らしさは、これぞ落語なんだと思わせてくれる。 日本舞踊 これも毎回、結構楽しい。踊りは観ていて面白いし、照明や衣装が凝っていてこれまた興味深い演出になっている。 全体を通していいアクセントになっており、また着物の柄を愛でたり楽しい。 一之輔 「明烏」 三之助師匠同様に登場人物の一人一人がいきいきとしていて、まったく違う人格になっている。一人の噺家が演じるたくさんの違った人々、これが落語の魅力だ。その全員が個性的でまた、一之輔演じる人物の表情の豊かさは驚嘆もの。会場からどんな顔に見えているのか、鏡を使って稽古しているのかなあ?何度も聴いている同じ話が、毎回違った魅力で楽しめる落語というものはこういうものというまさに見本だ。 国立演芸場にて。 |
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