2011 07,09 22:27 |
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衝撃の実話の映画化。画面分割、原色の鮮烈さなどダニー・ボイルらしい映像表現がふんだんに使われいる。前半に出てくる洞窟内の湖のシーンの美しさには、心を奪われる。
これまで理知的で真面目な紳士のような役が多かったジェームズ・フランコのぶっとんだ演技は圧巻。野心的で自尊心の固まり、恐れを知らない主人公を見事に演じている。この人、演技派だったんだねえ。見直した。 そして例のシーン。もう、これは思わず目を背けてしまう。下手なホラー映画のグロテスクな場面を超越した痛々しさだ。一緒に観に来た連れは、隣でスクリーンを直視できずもだえ苦しんでいた。今にも叫びだしそうで、そっちを見ている方が面白かった。(笑) 鮮烈な映像表現に酔いしれながら、衝撃の場面へまっしぐら。もうアドレナリンが出っぱなし。映画を観たというよりは、アトラクションで実体験したようなものすごい疲労感だ。 有名な話でドキュメンタリーもあるから、知っている人も多いとは思うし、多分知らなくてもそういう結末に向かうんだろうって思うんだけど、まあ、その決断までの葛藤というか過程がすごいよねえ。それだけで映画を見せちゃうという脚本と演出に乾杯。 栗4つ。TOHOシネマズ シャンテ1にて。 |
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