2011 06,10 23:15 |
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これ観るの何度目だろう。なのに、どうして、どうして。どうしてこんなに面白いの。
超一級のサスペンスでありがら、愛があり、裏切りがあり、友情があり、そして人生があるなあ。 戦争で荒廃した夜のウィーンの街角に伸びる影、モノクロの印象的な陰影が強烈に眼に焼き付けられる。何度観てもハリー・ライムの登場シーンと観覧車の場面は鳥肌もの。なんという美しさ、そしてなんという恐ろしさだ。 そして全編を通して流れるアーントン・カラスのツィターの音楽が時に軽快に、時に切なく心に響く。 男は友情と正義を天秤にかけ、女は愛情と正義を天秤にかける。それぞれの背景がきちんと説明されている訳ではないのに、それぞれにドラマがありその過去のしがらみと葛藤しているのが表情でよく分かるなあ。 素晴らしい脚本、演出、映像、演技、音楽、なにからなにまで完璧。栗5つ。 TOHOシネマズみゆき座にて。 有名なラストのロング・ショットもたまらない。結末を知っているのに、どうしてこんなに心が釘付けになるんだろう。
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