2011 06,03 23:35 |
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よくできたコメディ。レズビアンの夫婦という設定が新しいのかもしれないけど、その設定を除けば別段特別な要素は無い。精子バンクからの提供でそれぞれ子供を生んだカップル、子供たちが自分の生物学上の父親を生活に引き入れたため騒動が起きる。
レズビアンの夫婦だからというのは実は話の本質ではなく、登場人物それぞれが日常鬱積していた負の思いを持っていてそれが、父親の登場で爆発するというものだ。聡明だけどいつまで母親から子供扱いされる娘、父親のいない喪失感で不良友だちとつるむ息子、自分のキャリアの負い目に感じている主人公、全てを支配していて家族から慕われていると思っていたもう一人の主人公、事業に成功して好き勝手生きていたがある日家族の暖かさに触れてしまいレズビアンの女性に恋してしまう精子提供者の父親と、それぞれの思いが弾けながら物語は進む。 展開は、予想の範囲内だけど、英語で聞くと台詞は結構面白い。特に面白さでは、アカデミーにノミネートされた亜ネット・ベニングよりジュリアン・ムーアの方が軍配が上がる。彼女の演技は、爆笑だ。 一方、ノミネートされたベニングは、クライマックスの食事の場面のいろんな感情を表現した演技が圧巻。でも、彼女には、「アメリカン・ビューティー」で取って欲しかったよなあ。 テンポもよく最後まで飽きずに観られるけど、センスというか感覚がアメリカ人的だよなあ。アメリカ映画だから当たり前だけど。家庭で演説したり、ちょっと馴染めないところが多いなあ。 栗3つ。ジュリアン・ムーアがとにかく面白い。 TOHOシネマズ シャンテ2にて。 |
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