2005 06,19 21:13 |
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今日の鈴本演芸場は、満席、立ち見の大盛況だった。池袋演芸場では、絶対に笑いが起きない有名な噺でも、場内割れんばかりの拍手喝采に、こういう賑やかな寄席もいいもんだなあと、仲入りまでは、思っていた。 仲入り後は、集中力が途切れたのか、ペチャクチャお喋りをはじめる人、フラッシュ焚いて写真を撮る人(それも3回も、それも複数の人が・・・)ともう最悪だった。そういうことするのは、団体客の中年のおばさん。団体の年増ほど、世の中にずうずうしいものはない。ああ、やっぱり落語をじっくり聴くには、池袋演芸場か黒門亭しかないのかなあ。 駒春 「子ほめ」 今日の前座さん。なかなかスムーズだった。 栄助 漫談 時間の関係か、漫談しかしなかった。落語をしない人は、嫌い。 アサダ二世 奇術 いつも通り。 金翔 「道具屋」 金翔さんのネタで一番聞いている「道具屋」。今日は、今までで一番良かった。淀みなく流れるような話の運び、表情も落ち着いていて、二つ目昇進連続興業の成果か、堂々としていて、とっても良かったな。 歌司 「親子酒」 最高に面白かった。今日のチャンピョン。流石に経験は、ものを言う。父親の描写は、最高に可笑しい。全く傑作。行きの電車で渋く座っていた同じ人とは、思えぬ。あまりの面白さに腹がよじれた。 小円歌 三味線漫談 素敵なお姉さま。冴え渡る三味の音と艶っぽい噺に、場内爆笑。かっぽれも踊ってくれた。 鉄平 「権助魚」 林家こん平門下と聞くと、もしや落語は下手なんじゃないかと心配になってしまうが、この方は、きちんと落語を聴かせてくれた。 玉の輔 「生徒の作文」 イケメン噺家の筆頭。古典も新作も上手にこなす。「若手の落語にも笑ってね」と謙遜していたが、場内を爆笑で沸かしていた。 和楽社中 太神楽 今日は、和助さんがおらず、女性の方だった。ちょっとハラハラしたが、流石だった。寄席にあまり馴染みがない客が多かったせいか、驚くような溜息がもれていた。 喜多八 「小言念仏」 今日も、「友達がいないのね」とまくらで。いっつもそう言われてしまう。(笑) 喜多八師匠にしては、上品なネタで、場内爆笑に次ぐ爆笑。しかし、僕が通う寄席で会う確立がものすごく高い。これも何かの縁? 正楽 紙切り 満席立ち見の客からリクエストの嵐。季節がら、紫陽花は出ると思ったよ。これがもらえた人は、いい記念になるね。当然、僕も、持っているよ。 燕路 「七段目」 燕路師匠って、おいくつなんだろう。僕も、あまり人のこと言えないが、この人、童顔だなあ。少年のようなお顔。しかし、仲入り後の疲れきった客にこの話に集中するのは、難しかったが、周りで客がお喋りばかり。すごく、気が散った。 のいる・こいる 漫才 爆笑、爆笑、大爆笑のとっても良い出来だったが、フラッシュを焚いて写真を撮る馬鹿者がいたせいで、ものすごく気が散った。 正朝 「祇園祭」 まくらでの旅の小話二つは、贅沢な内容。「祇園祭」での、江戸と京都の対決も、目を見張る鮮やかさ。 |
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