2011 05,21 17:11 |
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ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を取った作品。それも納得の名演技だ。どのキャスティングもばっちりと登場人物にはまっており、ナタリーの臆病で繊細な心と表情がだんだんと狂気にふれていくそのさまは圧巻だ。
監督は、ダーレン・アロノフスキー。おお、「レスラー」良かったねえ。そして、「レクイエム・フォー・ドリーム」も・・・。まあ、「レクイエム・フォー・ドリーム」に比べるとおぞましさと悲惨さはかわいいものだが、それでも時折ホラーちっくな展開が体にこたえる。 バレエ団のプリマドンナにかかるプレッシャー、それが並大抵のものでないこと、その座を狙うライバルの存在、神経質で娘をいつまでも子供のように溺愛する母親、自分がトップの座から引きずり落としたかつてのプリマドンナと、取り巻く人間模様と環境は正直言って怖い。 夢と現実の区別が曖昧になり、虚栄、自尊、嫉妬、恐怖など自己に内在する様々感情を表現するナタリーの演技は賞賛に値する。 惜しいのは、カメラワーク。手持ちカメラは、ドキュメンタリー調でなかなか良いが、肝心のバレエのシーンがちょっと陳腐に見える。ただ、ラストの黒鳥の舞は、なかなか良かった。 なんとも寂しく惨めな役で、久しぶりウィノナ・ライダーも・・・。 展開は、予想どうりだけれども、なかなかに魅せる秀作。栗4つ。 かなりえぐいシーンが多々あり、観る側の体には結構こたえる。 TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン5にて。
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コメント |
コンチネンタル飛行機内&劇場で、2回見てしまった。
【2011/05/2312:05】||のんだくれ#5cfcf98cf7[ EDIT? ]
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