2005 07,19 19:48 |
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東福寺は、奈良の東大寺から東を、興福寺から福をとって寺の名前とした。奈良の二大寺院から字を取っただけあり、京都でも有数の大寺院である。境内は、広く贅沢な空間が広がっている。 禅堂 大きな建物です。1347(貞和3)年再建。別称、僧堂、選佛場ともいう座禅専修の道場で、中世期より現存する最大最古の禅堂。 東司 禅宗式の便所で、通称百雪隠(せっちん)といいます。室町時代唯一の東司の遺構として貴重なもので、重要文化財です。 三門 三門は空門・無相門・無作門の三解脱門の略。南都六宗寺院の中門にあたります。鎌倉時代のもので、国宝。残念ながら、門をくぐることはできません。 愛染堂 愛染堂と回廊のシルエットが美しいです。 本堂 1881(明治14)年焼失後、1934(昭和9)年再建。起工から竣工まで17年を要し復興させた昭和の木造建築中最大の建物です。 鬼瓦が威圧してます。 通天橋 秋は、見事な紅葉谷になる名勝です。僕は、数年前、秋の紅葉の時期に来たことがありますが、それはそれは美しく赤い別世界でした。でも、緑の世界も好きです。 灰色の瓦屋根の橋は、緑の世界ともよく調和します。 苔生す庭園も美しいです。 開山堂 通天橋を渡って至る、別名常楽庵。もとの建物は1819(文政2)年に焼失し、1823年(同6年)、一条忠良によって再建されました。屋上に閣を持つ類例を見ない開山堂で、正面柱間八間、内部は禅式瓦敷(四半敷)、祀堂は床高で開山国師像を安置します。 この堂もまた別格に美しいです。 普門院 開山堂の西に位置する寝殿造風の建物で、開山国師常住の方丈とつたわります。 方丈南庭 方丈正面の南庭は210坪(693平方メートル)、東西に細長い地割に、蓬莢・方丈・瀛洲(えいじゅう)、壺梁(こうりょう)の四島に見立てた巨石と、砂紋による荒海の表現に加え、西方に五山を築山として大和絵風にあらわし、神仙境を表現しています。 鎌倉時代の質実剛健な風格を基調に、近代芸術の抽象的構成をとり込んだ枯山水式庭園なのだとか。 どことなく南禅寺の方丈庭園に似た風情です。ものすごい暑い日差しの日でしたが、ここに腰をかけると涼しい風が吹いてきて、それはそれは、心地よかったです。 千年も前の古人と同じ景色を見ているのだと思うととても感慨深いです。古の人と繋がったみたいな感じがします。 方丈東庭 北斗の庭は、もと東司の柱石の余材を利用して北斗七星を構成し、雲文様地割に配している小宇宙空間です。 苔がまだ緑に生え揃ってなく、残念でした。 経堂 三門、禅堂、東司などとともに旧観を残す宝形造りの瀟洒な建造物。個人的には、かなり惹かれる建物です。 楓は、秋だけじゃなく、夏も天才的文様を作り出します。 葉と葉の重なり具合が、美しいです。 緑の中に架かる通天橋。 龍吟庵 国宝(方丈) 重文(庫裏・表門) 室町時代の建築です。こちらは、非公開で手前の橋を渡るあたりまでしか行けません。非常に残念です。 手前の橋です。板の隙間から下が見えるので、怖いです。 橋桁も木造です。 |
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