2010 12,05 23:14 |
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洋の東西を問わず、あらゆるアクション映画の最高峰。ハリウッドのどんなアクション映画もこの「隠し砦の三悪人」の足元にも及ばない。ジョージ・ルーカスが「スターウォーズ」を作るにあたり、この映画から影響を受けたのはあまりにも有名な話だ。
とにかく危機また危機、ハラハラドキドキの展開に息もつけない。特に山名の関所を抜けたあたりからは、これこそジェットコースター・ムービー、怒涛の如く押し寄せる見せ場の数々、二転三転するストーリーは驚きの連続だ。 前半のお城での氾濫、初期黒澤映画のヒーロー藤田進と黄金期のスター三船敏郎の対決、追っ手の銃弾が飛び交う逃避行、火祭りの踊りと映画的な迫力ある見せ場もたっぷり。その中で、妹を犠牲にした姫の哀しみ、欲深い太平と又七のエゴなど人間ドラマとしても奥深いものになっている。 かつて、こんなにもすごいアクション映画が日本にあったのだ。何度見てもぶったまげる面白さ。これぞ、黒澤映画の醍醐味。映画とは、脚本が命。その代表のような映画だ。 まったく持って爽快なアクション巨編。大傑作。栗5つ。 京橋・フィルムセンターにて。
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