2009 03,20 21:03 |
|||
未見の溝口作品が神保町シアターでかかっていたので観にいく。
いやはや圧倒された。ワンシーン・ワンショットの身震いするほどのほとばしる演技と、うっとりするほど滑らかでかつ大胆なカメラワークは、とても戦前の作品とは思えない。そして夜の闇に浮かぶ明治の街は、あまりに美しい。 歌舞伎役者の栄光と挫折の影の悲恋、ああ男っていつの時代もダメだなあと思いながらも、逆に今は、こういう女もいないんだろうな。 二人で西瓜を食べる場面、格子越しに流れるカメラワーク、そしてラストの船乗り込みは、映画史上に輝く名シーンだろう。すげえ映画を作ったものだなあ。 とにかく圧倒される。日本映画の誇りだ。栗5つ。 しかし、歌舞伎界ってドロドロしているなあ。(笑) 神保町シアターにて。
|
|||
コメント |
コメント投稿 |
|