2005 08,13 23:11 |
|
ロンドンで見逃した話題のミュージカルを観てきた。ほぼ満席の会場。観客の年齢層は、高め。まあ、そうだよね。 <第一部> クィー ンの名曲に乗って展開するミュージカルだが、ベン・エルトンの脚本は、最悪で間抜けな物語で、ちょっと興醒め。未来、音楽が禁止された管理社会、支配する のは、グローバル・ソフトという会社で、クローンのような画一的な人間社会が形成されているという、なんともステレオ・タイプのサイバー未来に、のめり込 めない。ヒッピーのような変なファッションの登場人物たちは、およそクィーンの深淵な曲には、合わない。しかし、良く知っているクィーンの曲のおかげでな んとか鑑賞に耐える。 ミュージカルと呼ぶには、おこがましいダンスシーンは、変なブレイクダンスと揃ってないステップと動きで、なんだかなあという感じ。しかし、登場人物の歌唱力は、素晴らしい。声域がとても広く、声量もある。 第一部の見せ場は、「Crazy Little Thing Called Love」。初めてミュージカルらしいシーンの登場で、第一部は終わる。 <第二部> ベン・エルトンの想像力のかけらもないストーリーとお下劣なギャグが続く。意外とこのミュージカルは、エロい台詞が多い。ストーリーは、子供向けなのに、台詞は、エロ。 ちゃ ちいセットの中、クライマックスのWe will Rock Youで、観客は、総立ち。そう、これは、ミュージカルでなく、演劇的なコンサートと思うと楽しめる。会場全体が一つになり、盛り上がる様は、最高で、観 客全員がこの物語に参加しているような錯覚すら覚える。 大興奮のコンサートと思えば、観る価値あり。 <アンコール> 実 は、一番素晴らしかったのは、アンコール。しかし、これただのアンコールではない。本編に登場しなかった名曲の嵐で、観客は、またしても総立ち、大拍手、 大歓声と異常な興奮に包まれる。踊る人、叫ぶ人、狂わんばかりの盛り上がりは、なるほど、こういう観客体験型の舞台にすることで、ロングラン・ヒットに なっているんだろうな。舞台と観客が一体化するこの最後のアンコールだけで、来て良かったなあという気持ちになる。 ミュージカルを期待していくと、がっかりするが、クィーンの名曲を楽しむコンサートと思えば、大感激できる。とにかく、立ち上がって踊らにゃ損、歌わな損。 ロビーにあったフレディー像。似てねえ。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |