2005 10,02 22:50 |
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この映画は、1981年の映画で、「ディア・ハンター」で賞という賞を独占したマイケル・チミノ監督が巨額な制作費を投じた大作でした。アメリカでは、大コケしてしまい、制作費が回収できなかったばかりか、そのあまりの額に、チャプリンが作った由緒ある映画会社ユナイテッド・アーティスツ(UA)が倒産してしまいました。UAは、その後MGMグループになりましたが、MGMもかつての勢いは、なくしてしまい、今は、外国映画の配給が主で映画制作は、ほとんどできていません。
そんないわくつきの映画で、米国では、評価が高くありませんが、僕は、大好きな映画です。この映画は、シネラマ映画館だったテアトル東京の最後の上映作品として記憶されています。テアトル東京は、当時、僕が一番好きだった映画館で、天上から床までギリギリの巨大なスクリーンに、映画が始まる前に圧倒されました。今では、珍しくなった二階席もあった大きな映画館でした。ロビーで、「さよならテアトル東京」のスタンプをパンフレットに押した思い出あります。 映画は、暗くなったスクリーンに何も映されず、まず音楽だけが流れます。その切ない旋律にジーンとした後、映し出される美しい映像にハッとしてしまいます。映像の美しさという点では、どの映画にも引けをとりません。特に、映画中盤のダンス・シーンは、あまりの美しさに溜息がでました。 その後、映画の後半は、1892年にワイオミング州で起きたジョンソン郡事件の大殺戮が描かれます。これが、残虐すぎると、当時映画評論家の批判を浴びました。また、上映時間が長いこともこき下ろされました。 でも、僕は、マイケル・チミノの最高傑作は、この映画だと思います。 主演は、クリス・クリストファーソン。シンガーソングライターとして才能ある彼ですが、個人的には、ソングライティングの才能は、ありますが、歌手としてよりは、俳優としての方が好きだったりします。ジャニス・ジョプリンの恋人だったことは、有名ですね。彼が作った「ミー・アンド・ボビー・マギー」は、名曲中の名曲ですね。 他に、クリストファー・ウォーケンやジョン・ハートなんかが出てました。 テレビの画面で観たら、どうなんでしょうかねえ。やっぱり、こういう映画は、映画館の大きなスクリーンで観たいものです。とにかく当時は、美しい映像と音楽に酔いしれました。
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