2010 07,24 23:27 |
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クリストファー・ノーラン監督の新作。ディカプリオ主演では、近年出色の出来。
『マトリックス』の夢版かなあと最初思って観てたけど、二重三重に夢が重なり、夢が層になっていく。各層は、その上位層での出来事に影響されるのがこれまた面白い。第二層での無重力のバイオレンス・シーンは、超最高! 夢の中のありえない世界にCGが使われているけど、基本は、CG無しのアクション・シーンが多く、冒険、アクション活劇として大いに楽しめる。 傑作『エターナル・サンシャイン』以来の脳味噌の中の大冒険という感じだ。 ただ、難を言えば、これほどの設定を思いついたなら、もうちょっとストーリーを考えて欲しかったなあ。主人公のディカプリオと妻のエピソードは、なんだか『惑星ソラリス』の真似っぽいし、そうなると当然あちらの深い人間洞察に勝てるはずも無く・・・。 これで、ものすごい人間心理の描写があったら最高だったんだけどね。 他人のアイデアを盗むにあたり、脳味噌に記憶されているものから盗んじゃおうってことで、夢に中に入って探し当てるというのがすごいよなあ。映画は、それをさらに進めて、他人の夢に乗り込んで別の考えを植え込んじゃおうというのだ。この辺のアイデアがノーランらしい。 ノーランの処女作『フォロウィング』を思わせる時間軸の崩壊とその再構築を観客の脳味噌に投げ込んじゃうというのが、知的冒険アクションって感じでいいねえ。 まあ『エターナル・サンシャイン』ほどの奥深さはないけど、アクション映画としては、大いに楽しめる。脳味噌をフル活動させて、今、どこの層で何が起きているかを考えながら、手に汗握るアクションを満喫してほしい。 この夏、お薦めの一本! 面白かったあ。 栗4つ。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン10にて。
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コメント |
発想は面白いし、映像も悪くないんだけど、ずーっとテンションが変わらないので少し中だるみしちゃった。駆け引きがなくて一直線だったからかも。
【2010/07/2612:56】||のんだくれ#5cfcf98f19[ EDIT? ]
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心理的洞察が深ければ、もっと面白かったんだけどねえ。
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