2009 02,02 17:32 |
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映画や舞台では、その作品に触れてはいたのだけど、今まで林芙美子の小説を読んだことがなくて、手を取った。
こまつ座の舞台「太鼓たたいて笛ふいて」を観て、一層興味がそそられた。 「浮雲」や「晩菊」などの戦後の作品とは違い、戦前の作品には、貧乏だけど明るい市井の人々が描かれていた。 現代の生活からは想像もできない貧乏なのに、不思議と登場人物は、明るく、まるで貧乏を楽しんでいるかのように生き生きとしている。 大正時代の風俗や人々の暮らしがとても細やかに描写されていて、知らない時代なのに、なんかそこにあるかのような錯覚におちいる。 当時の歌の文句もとても心に染みる。林芙美子、いいなあ。はまりそう。 風琴と魚の町・清貧の書 林芙美子/著 新潮文庫 ISBN :978-4-10-106107-8 |
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