2005 10,29 12:27 |
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奈良にやってきた。今年、二度目の奈良だ。ここは、いつ来ても良い所。さて、今回の目的は、第57回 正倉院展を観ること。今日は、初日、すごく混んでいるかなあと思いきや、生憎の天気模様が幸いしてか、予想していたほどではなかった。 まずは、講堂で、ボランティアの学芸員の方から、今回の展示品の主なものの説明をスライドで受ける。やっぱり、きちんと説明を聞くと理解も深まり、またその物を観る時の見方が変わってくるね。 さて、展覧会は、新館で開催されている。事前にインターネットで展示品をチェックしてきたが、思っていたよりかなり大きかったり、逆に小さかったりで、やっぱり実物を見ないとねえ。 展示品のいくつかは、溜息がでるほど美しく、欲しくなる。特に、平螺鈿背八角鏡、瑠璃壺、犀角如意、木画紫檀棊局には、魂を奪われた。こんなに素晴らしい展覧会なら、もっと来ておけば良かった。これからは、毎年来たいなあ。 木画紫檀棊局。これ、今回の展示のハイライト。碁盤。装飾の美しさには、溜息ものだ。引き出しは、碁石を入れておく。亀とすっぽんの背が碁石入れになっている。一方の引き出しを開けると、向こう側の引き出しも同時に開くという細工がされているそうだ。 盤面の線や絵は、象牙。象牙を彩色して使っているのだとか。この碁盤をしまっておく箱がこれまた豪華。 これが、その碁盤を入れる箱。実物は、すごく大きい。亀甲模様の枠は、これまた象牙を細く切ったもの。写真では、分からないが実物を見ると亀甲模様の中に金箔と銀箔の花模様がある。当時は、緑色の彩色もされていたそうだ。 これは、平螺鈿背八角鏡。これ、鏡の裏。鏡は、映る方じゃなくて、映らない側が美しいのだね。 |
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