2010 03,30 22:19 |
|
「トゥルーマンショー」や「エターナル・サンシャイン」の壮大なスケールと圧倒的想像力が昇華された傑作に比べると、今作は、ちょっと小粒だ。 ジム・キャリーの演技は、かなり大げさでスラップスティック・コメディばり、前述の二作で見せた魅力はない。一方、ユアン・マクレガーは、びっくりの名演技。なんとも自然で魅惑的な青年像は、ジムのみならず観客までも彼と恋に落ちそうだ。 愛する男のために脱獄を繰り返す詐欺師の男の実話の映画化。アメリカって、刑務所に入っても自由に電話かけられるし、中でお金も流通しているし、日本ではちょっと考えられないよねえ。他の映画を観た時も思ったけど、刑務所の図書館ってなんであんなに充実しているんだろう? どんな脱獄をするんだろうと思っていたら、電話と文書偽装で表玄関からどうどうと脱獄するんだよねえ。これって、日本の刑務所じゃありえないよな。なんかアメリカって変。 映画の出来としては、普通。でも、人をこんなにも一途に純粋に愛せるって、ちょっといいわーって思っちゃう。 栗3つ。ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン6にて。 ジム・キャリーが自ら言っているように、「トゥルーマンショー」と「エターナル・サンシャイン」は、映画史に残る大傑作。ともに5つ栗映画だよ。観てない人は、こっちを観ような。映画の命は、脚本であることを如実に示す名作だ。「トゥルーマンショー」は、アメリカだから成しえる展開、「エターナル・サンシャイン」は、脳味噌を取り出してぐちゃぐちゃにこねてまた頭に中にもどす、それくらいの衝撃があったなあ。ああ、そんな映画が観たいなあ。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |