2008 09,18 23:47 |
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オーソドックスな作りで、展開も結末も容易に予想できるが、映画本来の持つ力が漲る佳作である。
ペーソスあふれ何度も鳥肌が立つ感動的なシーンがあるが、それほど湿っぽくならず、ユーモアもある温かい作品になっている。 本木・山崎は、余程のものが出てこない限り、今年や来年の映画賞は総なめだろう。演者は、みな魅力的で、出演シーンが多くない役者もこれまでの人生の悲哀や幸福を感じさせる。 鶴岡や酒田など庄内の風景も美しく、音楽と共に胸に残る。 一見、「死」を扱ったような映画と思われるかもしれないが、これはまさに「人生」の映画だ。それもどこにでも転がっている何気ない人生。でもその何気ない人生こそがドラマチックなのだ。 前述の通り作りはオーソドックスなので、映画としての新しさや奇抜なものは無いが、今年見るべき邦画は、これに間違いない。 栗4つ。この映画と比べると「20世紀少年」は、なんと陳腐でチープなんだ。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン2にて。 |
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