2010 01,15 23:59 |
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世界的ベストセラー絵本の実写化なんだって。そのもとを知らなかったのだけど、会社の先輩が「うちの子供が大ファンなのよ」と絵本を貸してくれた。映画版 の方は、随分と話を膨らませてある。監督は、大傑作「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ。今回は、脚本も彼なんだけど、脚本は、チャーリー・カ ウフマンに頼めたら、もっとすごい作品になっていたのではと思う。
絵本で終始ほのぼとのしているかいじゅうたちとのやり取りは、今作では人間社会の縮図が投影されていて、妬みや嫉妬が蠢いている。自分勝手な少年 がそこで自己を見つめて成長しちゃうってところが、ありきたりでつまらんのだ。で、もしチャーリー・カウフマンの脚本だったら、もっとものすごい展開が期 待できたのになあ。 されど、特筆すべきものはたくさんある。CGに頼らず、「セサミ・ストリート」で有名なジム・ヘンソンのオフィスが制作したかいじゅうたちは、表情豊かで素晴らしい動きを見せる。 砂丘でのシーンの美しさも幻想的。母親役のキャスリーン・キーナーの演技も素晴らしい。 そしてそして、何より、音楽が素晴らしいのぉぉぉぉぉ。もう、曲も詞もアレンジも秀逸。 ただねえ、生意気で情緒不安定な主人公のくそガキは、車に轢かれて死んじゃえって思ったね。こんなのが自分の子供だったら吐き気がしちゃう。 まあ、内容はありきたりだけど、音楽の素晴らしさに★ひとつおまけの栗4つ。 ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて。
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