2010 01,18 21:09 |
|
にっしさんからチケットをいただいたので一緒に講談を観に行った。落語会や寄席で講談を聴くことは過去にもあったけど、全部講談ってのは初めてだ。
されど、17時20分開場の17時50分開演に間に合うはずもなく、半休取っちゃった。 演芸場の緞帳が北斎に変わってた。 神田 山緑 「真田幸村大坂出陣」
若い講談師は、女性が多い気がしたけど、この人若かったなあ。他があまりに年配だから若く見えたのかなあ。いや、とっても爽やかだったっす。 宝井 琴調 「阿武松緑之助」
落語でもお馴染みのこの噺。こちらがオリジナルなんだろうね。 落語よりも感情表現が削ぎ落とされており、淡々としていた。 宝井 琴柳 「小田小右衛門・義士外伝」 この方は、落語協会にも所属なのでお馴染みっす。そしてまた忠臣蔵外伝だったわ。 それにしても、忠臣蔵にまつわるいろんな噺があるんだねえ。 この方は、とても感情表現が上手で、のめり込んでしまうね。 一龍斎 貞山 「柳生二葢笠」 落語とは違う格調高い雰囲気が漂っていたなあ。とても紳士・淑女の娯楽な感じがしたよ。一種、神聖が風情が講談の魅力かなあ。 宝井 琴星 「木戸孝允と松子」 一転、こちらはおちゃらけた幇間みたいな風情だったよ。(笑) 笑いどころ多し、落語みたいだった。 宝井 琴桜 「小田野直武」 今回、唯一の女性。ちょっと噛み噛みだったところもあったけど、話としては、一番収穫あり。秋田蘭画の小田野直武、この人すごい。人もすごけりゃ絵もすごい。こんなすごい画家がいたなんて、この人を知ることができただけでも来た甲斐あったよ。 聞けば、「解体新書」の挿絵を描いた画家なんだって。当日は、この画家の展覧会(既に終了したもの)のパンフレットも配られて、いくつか絵が載っていたのだけど、もう江戸時代とは思えぬ作風にびっくり仰天だよ。小田野直武、ちょっと追求したし。 宝井 琴梅 「天保六花撰より河内山と森田屋清蔵」 こちらも個人的には、大収穫。講談って、幕末や戦国武将、忠臣蔵ばかりかと思いきや、こんな世話ものもあるんだね。 男女の恋愛の心の機微を描いた作品大好きだし、そして、今も昔も悪が蔓延り、裏で社会を牛耳っているその物語が胸に来たねえ。 また、琴梅さんの雰囲気がすごい。圧倒された。 にっしさん、誘ってくれてありがとう。自分からは、絶対に行かない会だったよ。 講談の世界への興味が一段と広がったよ。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |