2009 11,23 14:22 |
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開演ギリギリだと立ち見必至なので、早起きして池袋に向かう。池袋駅で地上に出たら、朝太さんとばったり。四谷三丁目に行く前にこちらでもお手伝いなんだ ねえ。偉いねえ。で、昨日の前座さんは、やっぱり折輔さんだと教えてもらう。それにしても、朝太さんて見るからに冬でも暖かそうなんだけどねえ。
演芸場の前は、会場の20分ほど前だというのにもう行列。並んだら、すぐその後にNAHさんとscrap-prisonerさんもいらした。 天どん 「金明竹」
この脱力感とやる気なさそうな感じが、ウケル理由がちょっと分かった気がした。 時松 「ねぎまの殿様」 この人は、落語、寄席の風情がある。ねぎまを食べる殿様の美味しそうな顔がすごい表現力。地味だけど実力派だなあ。 駒次 「公園のひかり号」 まくら面白い。ネタは、落語というよりシチュエーションで笑わせている。感動巨編になっているがサゲが無い。サゲが無いなら、子供も一緒に新幹線に乗って、翌朝、孤独な少年の死体が公園で発見みたいのが、僕は好きだな。ブラックな方が好き。 駒次さんは、なんかカクカクしている。角角している。四角い。なんか四角い。 ただ、多くの演者の中では、良いアクセントとなっており、高座は楽しい。 志ん八 「王子の狐」 天どんさんと動物園に行くまくら面白い。 それにしても最近、志ん八さんも質量増量中。顔がぱんぱんだった。 この人も上手。落語を聴いている充実感がある。表情も表現も豊かで素晴らしい。 さん弥 「三人旅~馬~」 これはなかなかに難しい話で、観客を笑わすのに苦労していた。噺の運びは、一所懸命に稽古しているのだろうが、人物設定ができていないので、三人 で旅しているように見えない。馬子と旅人のからみも活かせていない。円楽党のくすぐりも、唐突で噺全体の雰囲気を壊しているだけ。せっかく温まってきた会 場を冷やしてしまった。 三之助 「宿屋の富」 笑いは以前聴いた時より少なかったが、前半の抑えた演出は、後半の富くじ開きの場面を盛り上げるのに功を奏していた。三之助さんの魅力は、人物の 描き方が奥深く、実際は噺に出てこないその人の生い立ちとか背景が見えるところだ。何度聴いても飽きないのは、意表をつくくすぐりよりも、その人物描写に あると思う。 今年、最後の福袋演芸場ということで三本締めで幕。 |
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