2009 10,12 22:51 |
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銀座で映画を観た後、お江戸日本橋亭に向かう。みんな早いなあ、着いたらもうあまり席がなく、最前列右、龍亭睦月さんの隣に陣取る。
志ん坊 「穴子でからぬけ」 前座としては申し分ない。 一之輔 「明烏」 三之助さんと並び、現研精会の二大巨頭だな。くすぐりが多いのと、ジェスチャーが外人みたいなのが僕の趣味ではないのだけど、お客さんを楽しませるという意味では稀代のエンターテイナーだ。 今日は、かなり早口だったね。 こみち 「本膳」 今日は、ちょっと固かったけど、次代の研精会の担い手の一人だ。彼女の双肩には、大きな期待が圧し掛かる。今のところネタ選びが上手で、楽しめる。でも、なんか冒険も見てみたいな。 三之助 「甲府い」 正直、「また『甲府い』?」って思っちゃたんだけど、不思議とやっぱりのめりこんでしまう。明るく元気溌剌でパワフルな一之輔とは対照的に、落ち着いた風情と渋みがあるのが三之助だ。人物の表現が丁寧なので見入ってしまう。江戸時代に行った気がした。 夢吉 「身投屋」 彼もこみちさんと並んで次代の期待の星。まくらも上手だし、人を惹きつける魅力がある。容易に展開が予想できてしまうこの噺を、それを忘れさせてしまうほどの噺の運びがあるともっといいんだけどな。 市楽 「天災」 トリで緊張していたのか表情が固かった。終始、目から緊張が取れないので、表情が泳いでしまう。 今日の演者の流れで観てしまうと、正直、観ていてつらい。そろそろ発声方法なども工夫しないと言葉も聞き取り難い。笑いどころが豊富なこの噺の要 所要所で笑いが取れず、噺を上手に運べていない。場数が足りないのか、稽古が足りないのか、分からないが、力量の差が歴然と出てしまう。 ぶつかって、ぶつかって、自分の芸をぶつけて、切磋琢磨してほしい。がんばれ。 |
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