2009 10,06 23:27 |
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マイミクのUTさんこと加藤 雄太さんの個展を観に、銀座のギャラリーガレリア・グラフィカbisへ。もう何度目かな、彼の展覧会は。彼が学生の頃から見ているので、作品の変遷もよく分かっており、毎回興味深く拝見している。
彼の作品には、共通のモチーフがある。丘の上に立つ家、地平線、そして空だ。初期の作品では、それが良く分かる。でも、今回初めて訪れた人にはわからないだろう。それでも根底には、そのモチーフが確固として存在している。 前回の展覧会では、そのモチーフが揺らいでいた。それは風のようでもあり、燃え上がる炎のようでもあり、揺らいだその姿は、誰もが持つ心象風景のようでもあった。 今回は、また随分変化していた。モチーフは、変わらない。揺らぎは、影を潜め、絵筆のタッチは縦横で、色は揺らぎを封じ込めたように凝固している。 毎回驚かされるのは、彼が作り出す「色」だ。岩絵の具を用い、なんとも言えない質感の色を出している。今回は、上塗りした色を水で洗い流して下地 の色を見せるなどの手法も取り入れられていた。岩絵の具は、洗い流されて、不思議と鉱物の側面を見せつける。砂の粒子のようにキラキラと輝いていた。 いつものように話し込んでしまい、閉館時間を過ぎてしまったが、帰ろうとしたところに韓国からの旅行者も飛び込んできて、絵を観て感心していた。日本に旅行に来ていて、何故か銀座のギャラリー巡りをしていた。素敵な観光だ。 展示作をどう並べるか、随分迷った様子。作り出された空間もまた一つの作品だ。 加藤 雄太 展 ―Private Landscape― 10月5日(月)~10日(土) 11:00-19:00(最終日は17:00まで) ガレリア・グラフィカbis (銀座) http:// http:// |
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コメント |
今日はどうもありがとうございました。
ああして久しぶりにお会いするのが、僕としては楽しみの1つになっています。 記事にもして頂いて嬉しいです♪ このエントリーに対して記事を書いて、TBさせていただきました。 何年越しかの展覧会巡りの約束、きっと果たしましょう! 本当にありがとうございました。 これからもよろしくお願いします。 |
毎回楽しみなんですよ。
芸術談義は楽しいので、いつも話しこんでしまいますね。 展覧会、ぜひ行きましょうね。 残りの期間もたくさん観に来てくれるといいですね。早く台風が過ぎ去りますように・・・。 |
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