2009 07,31 23:45 |
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山崎邦正って人は、芸達者だと思うのよ。お笑いもやるし、舞台もやるし、スタントマンだし、ピアノも弾くし、音楽プロデュースもするし、そして、落語もやるのだ。
落語をやる時の名前は、月亭方正。そしてこの十番勝負、メインの方正さんが1席で何故かゲストが2席という不思議な会だ。 方正ごあいさつ スタンマンな歴史(?)、先日の舞台「新宿ミッドナイトベイビー」の裏話、テレビのドッキリの裏話など、抱腹絶倒の話芸は、さすがテレビで21年生き抜いてきただけの芸人だけのことはある。いやあ、もう本当に面白い。 ここまで面白くて、落語はどうだと期待と不安が入り混じる。 志ら乃 「だくだく」 今まで聴いたことあるのとは、ちょっと内容が違ったものだった。正攻法で卒なくこなした印象。口元と手の動きが談志師匠のマネっぽい。 方正 「貧乏神」 正直、驚いた。期待を遥かに上回る出来だ。テレビや先日の舞台と超忙しいなか、よくぞここまで落語をものにしているなと感心した。等閑でなく、落語に正面から真面目に向き合っているのが良く分かる。ちゃんと稽古しているんだなあとプロ根性を感じた。 貧乏神といい加減な主人公の人物設定もきちんと出来ており、また丁寧に演じられている。特に言いくるめられる貧乏神の表情や口調は、これまた抱腹絶倒だった。 うーん、これは毎回来たくなってきたぞ。 志ら乃 「崇徳院」 完全にパワーで負けていた。いや落語でも負けていたかも。 多分、本人もそれを感じていて、無理に多くのくすぐりを入れていたが、それがまた逆効果で全然活きていなかった。苦労して探し回る熊さんが全然大変そうじゃなかった。 早口になりすぎて聞き取り難い部分もあり、また表情も人物によって使い分けられていない。 方正のネタをやる前の「だくだく」の方が良かった。変に気にして、自分の落語を乱した感あり。 方正がここまで芸達者だと、ゲストはつらいね。 次回、一之輔は、ある意味すごく楽しみ。彼なら充分戦える。 方正、恐るべし。 |
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