2005 12,24 22:52 |
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あ まりの素晴らしさに杉本博司もふっとんで記憶の彼方に追いやってしまいそうだった。土門拳がリアリズムを追求していた同時代に、彼は、写真で創作をしてい た。まるで映画のワンシーンのような、影絵のような、切り絵のような、ダリのような、デ・キリコのような、もうなんとも表現しようもない不思議な世界が広 がっている。 鳥取砂丘をキャンバスに効果的に人間や静物を配置したその何とも言えない構図にハッとさせられる。自然を背景に自分の世界を構築するその手腕には、脱帽だ。 彼の作品には、砂丘、海、どこまでも続く長い道、そこに人間のシルエット、というのがよく出てくる。その何とも言えない「配置」の写真に吸い込まれてしまいそうだ。 溜息が出る美しさ、写真の前に立ち尽くしてしまう人が多かった。本物との遭遇、それを求めていろんな所に行くのだけれど、たまにこうして出会えるから、探索の旅は、止められぬ。 |
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