2005 12,30 21:53 |
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当時を知る人が懐かしんだり、当時の映画を観たこと無い人が、面白がるのは、なんとなく理解できる。 ただ、小津や成瀬や木下恵介の当時の映画と比べてしまうと、なんとも陳腐な話で、薄っぺらいうわべだけの深みの無いストーリーにちょっと赤面してしまう。 ラストもハッピーエンドで、ちょっと出来すぎの感あり。小津の「長屋紳士録」で泣いてしまった僕には、この映画は、ちょっとリアリティーがなく、観客に媚びている節があると思える。 それでも、最初から最後まで飽きずに観られるのは、ある世代にとっては懐かしさであり、ある世代にとっては新鮮だからであろう。話は、たわいもないが、今年の邦画では、観るべき作品のひとつだろう。栗3つ。 それにしても、ちょっと前の東京でも、CGを使うしか再現できなのは、悲しい。 浅草東宝にて。 今回、レトロな作品なので、昔ながらの古い大劇場で観てみた。 なんと、この浅草東宝も来年1月31日で閉館。浅草で最後のロードショー館がついに消える。 |
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