2009 06,06 23:59 |
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平日の18時15分には絶対に行けないので、土曜日だととてもありがたい。
志ん坊 「鮑のし」
品行方正で清潔なイメージの前座さん。上手な前座さんだと思うが、今回はくすりともできず。この噺の難しさを知った。 一之輔 「粗忽長屋」 三之助さんが抜けてしまったら、研精会のクオリティーと集客の要がこの人の双肩にかかってきそうだなあ。 稀代のエンターテイナーだと思うが、最近、個人的にはくすぐりの多さと質がちょっと苦手。観客を笑わそうとして、噺の持つ全体的バランスが崩れる時がある。まあ、ここは好き嫌いだろうなあ、笑いたいという人と全体のバランスを重視する人との・・・。 ただこの人が素晴らしい噺家であるのは間違いない。 夢吉 「孝行糖」 この噺も難しい。与太郎が白痴に見えてしまった。 遊一 「浜野矩随」 こうしたしんみりとした噺ばかり聴かされる印象がある。もっと明るく軽快な噺を聴いてみたい。一本調子で表現力もなく聴いていて退屈だ。 鯉橋 「かんしゃく」 途中、樋口一葉の「十三夜」みたいな展開が挿入される好きな噺。いつもとは違った毛色の調子が、新鮮で良かった。 三之助 「宿屋の富」 素晴らしい出来。登場場面は少ないが、宿屋のおかみさんの「あんた男でしょ、あたしは女なんだから」の台詞の場面が秀逸。ここだけで今日の高座を観た甲斐があるというもの。 3人の登場人物が本当に丁寧に描かれているので、彼らの内面の想いが滲み出ている。人間ってこうだよなあ、昔も今も変わらぬ可笑しさと可愛らしさ を持ち、そしてちょっぴりエゴが見え隠れする。落語は、ただ笑うだけでなく、こうした体に染み入ってくる芸能だから何度も見ている人を惹きつけるのだろ う。 終演後、三之助コミュの皆さんと三之助さんを囲んで11人でプチ打ち上げ。楽しく盛り上がった。 そのうち5人が残り二次会へ突入。またタクシー帰り。 |
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