2006 01,28 21:31 |
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この映画を観るために、川崎まで行ってきた。渋谷では、もとユーロスペースらしいので・・・、やっぱり映画は、大スクリーンで観たい。で、川崎まで行って良かった。広い劇場、大きなスクリーンで映画を堪能することができた。
物 語は、1994年のルワンダの内紛による大虐殺を描いた実話が題材となっている。群集をこうもむごい虐殺に駆り立てるのは、いったいなんなのだろうと考え させられる。部族が違うといえ、ついこの間まで隣人だった人をナタで切り刻む。殺す側にも、殺される側にもその理由がある者もいるかもしれないが、大多数 の一般に人々は、何の関係もない。 主人公は、殺す側のフツ族だが、主人公の妻は、殺される側のツチ族。主人公のホテルの支配人は、当然、 自分の家族と隣人を守ろうと努力するが、裏切り者のレッテルを貼られ、また頼りにしている国連や軍人、会社の上層部もルワンダへの介入ができないという窮 地に追い込まれる。 主役のドン・チードルの演技は、素晴らしく、緊迫感の中での勇気と愛と正義がよく表現されている。主要なキャストも出演シーンは、短いもののなかなか豪華だ。 これが、たった10年前の、そして僕らの住んでいる同じ地球の出来事なのかと思うとものすごく切なくなる。人類は、まだまだ歴史から何も学んでいないのだ。 難を言えば、映画の出来としては、作りが粗い。もっと衝撃的で緊迫感があれば、さらにラストで感動できただろう。 栗4つ。これは、観なくてはいけない映画。 川崎チネチッタ スクリーン7にて。 映画が終わってもクレジットの時に流れる歌が素晴らしいので、聴いてほしい。 さ て、それにしても考えねばならないことは、このフツ族、ツチ族を分類し利用したのは、ベルギーだった。アフリカが西洋諸国に分割され支配されたことに起因 する。パレスチナ問題には、イギリスのバルフォア宣言とフセイン・マクマホン条約の二重外交があり、今回のルワンダもベルギーによる同じような政策に起因 している。なんとも不幸なのは、その犠牲になったアフリカの人たちだ・・・。 |
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