2006 01,29 21:29 |
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圧倒された。魂が揺さぶられた。昨日観た「ホテル・ルワンダ」が完全に霞んでしまった。
エルサルバドルの内戦を描いた実話。内紛前線の村 の少年たちは、12歳になると政府軍に兵士として利用するため強制的に連れて行かれる。それを免れて逃げたとしても、ゲリラとなってやはり戦うしかない運 命の少年たち・・・。目を覆う殺戮と残虐な戦争の毎日、それでも明るくユーモアたっぷりに描かれる子供たちの姿に胸が痛くなる。 紙ホタルのシーンや夜空のシーンなど、詩情あふれる美しい映像、迫り来る残酷の運命の中、それでも明るく生きようとする子供たちの姿、映画としてのストーリー展開、流れる音楽、その全てが素晴らしく、圧倒的なパワーを持っている。 その圧倒的パワーに、役者の素晴らしい演技力が加わり、至上の高みへとこの映画は昇華する。特に、主人公の少年の演技力は、圧巻で、言葉もない。瞳が語るその演技には、驚嘆するしかない。 過酷で残酷で切なくて悲しい中に、明るいユーモアと日常を描いた傑作。5つ栗。満点。圧倒的なパワーにいくら書き綴っても言葉は、無力だ。ぜひ、観てほしい。 シネスイッチ銀座にて。 |
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