2006 02,04 21:10 |
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品川へ落語を聴きにいく。品川三菱ビルにあるグランパサージュというレストラン街で2000円以上食事した人が抽選で当たる落語会だったらしい。僕は、こ の間、金時師匠・金翔さんにチケットをいただいたの。出演者用割り当て分だったらしい。嬉しくて出かけた。落語に関してはミーハーで単純な僕・・・。開演 前に金時師匠・金翔さんへご挨拶した。今日は、前座さんがいなかった。始まる前、イベントのコンパニオンみたいなお姉さんが、三人の紹介をしたが、真面目 に紹介するのでかえって可笑しかった。笑わせてもらったよ。 金翔 「初天神」
三之助さんと並ぶ落語協会の微笑みの貴公子。目が無くなるくらいの満面の笑顔だ。結構クールな顔をして出てきても、また面白いのになあとも思う。 さて、初天神だが、良かったねえ。ディテールにもこだわっていて、細かい仕種や台詞廻しに大笑いしてしまった。特に、子供の描写が良いねえ。 堂々としていて立派な噺家になったねえって、草履を忘れて袖へ下がったのは、ご愛嬌。 金時 「らくだ」 金時師匠は、「らくだ」を、よくかけるなあ。僕は、数回聴いているが何度聴いても可笑しい。屑屋が酒で豹変していく場面は、何度聴いても爆笑だ。前半の気の弱い描写との対比が絶妙である。 金 時師匠はねえ、もうとにかく最高なんだよね。落語というものに、正面から挑んでいるところが好き。一つ一つの表情や仕種や間が、本当に自然なの。これっ て、実は、難しいのよね。また、キャラクターの作りこみが素晴らしいので、金時師匠のあの噺のあのキャラクターに又会いたくなる。だから、何度も同じ噺が 聴きたくなるんだなあ。 金馬 「景清」 今日は、言わば抽選に当たった人が観客で、落語好きかどうかも分からない。 まあ、来場しているんだから、好きなんだとは思う。落語ブームとはいえ、寄席に来る客とは、ちょっと違うと思うのだが、「景清」をかけるとは、ちょっと予 想外だった。爆笑爆笑大爆笑のまくらから、「景清」へ。 この話は、大好きで、人間のエゴをえぐった傑作だ。金馬師匠は、それほど感情的にならず、切なさよりもユーモラスなところを前面に押しだしていた。目を開けようとする表情、神様に急に歯向かうところもいい。 三人のネタの選び方は、バランスが取れていていい。 そうそう、この落語会、無料なのに、500円の食事利用券が付いていた。なんて太っ腹なんだ! 帰りにグランパサージュで食事して帰った。ということは、500円もらって大好きな噺家の落語を聴いたことになる。なんとも恐縮。でも嬉しい。 |
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