2006 02,12 20:33 |
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今日は、能を観劇に、国立能楽堂に行った。落語しかり、僕は、観客の想像力を刺激する芸能が大好きだ。この限られた空間で展開される奥深い世界がたまらない。客層は、着物を着た年配の人が多かった。総じて、かなり品がいい。外国人もたくさんいた。 開演前、ロビーで日本酒の試飲会が行われていた。美味しい日本酒をいろんな種類飲むことができて、それだけでも満足。いやー、日本酒って本当に美味しいねえ。 狂言 「棒縛り」 主の留守中に酒を盗み飲む二人の冠者を懲らしめる話。落語に似ている。人間の本質的可笑しさを表していた。 能 「葵上」 源 氏物語で有名な葵上を題材にした能だが、葵上は登場しない。葵上は、舞台上に敷かれた着物で表現されている。光源氏の寵愛を葵上が独占しているように思っ た六条御息所の生霊が嫉妬に狂い現れてくる。この六条御息所の生霊がシテ、つまり主役である。葵上を呪い殺そうとする六条御息所の生霊は、後半、般若の面 となり襲いかかる。それにしても、能面とは不思議だ。お面なのに、まるで人間の本当の顔以上に表情豊かで、見つめられるとまるでこちらの魂が吸い込まれて しまいそうだ。 謡の詞がもっと聞き取れれば、もっともっと楽しめただろうな。 それにしても厳かで荘厳な雰囲気は、たまらない。座りながら脳味噌がどこかへ旅をしてきたような、不思議な時間だった。 |
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