2006 03,18 23:09 |
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やっぱり、アカデミー賞の作品賞は、こっちじゃないかなあ。「クラッシュ」より遥かに映画的で、なんとも言えない余韻を残す。
監督のアン・リーは、撮る映画、撮る映画、全くジャンルが違い、そのどれもが高い水準の名作ばかりだ。 ヒー ス・レジャーの演技は、驚嘆に値する。この人、実は、すごい人だったのね。「ブラザーズ・グリム」は、ひどかったけど・・・。そのことは、忘れて、とにか く今回の彼の演技は、本当に素晴らしい。本当の愛と決して偽りではないが自分を欺いている愛の狭間で揺れる男を良く演じている。映画は、主人公に感情移入 しがちであるが、奥さんの心情というのもかなり切なく狂おしいものだろう。この映画は、同性愛とか異性愛とか、そういうものではなく、単に純粋な愛の物語 だ。 また、ワイオミングの美しい大自然とギターが奏でる切ない旋律の調和が、静かな感動を呼ぶ。この映画が、心に染み込んでくるのは、この映像と音楽の功績が大きい。 ラストのヒースの演技は、映画史に残る素晴らしいもの。この映画は、余韻に酔う映画だ。 アン・リーは、次に何を見せてくれるのだろう。 栗4つ。 チネチッタ川崎 スクリーン6にて。
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