2006 03,26 23:50 |
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一之輔さんは、毎月ネタ卸しの会をしている。それも二本。偉い!
今日は、ざびさんも来ていた。ざびさんの感想は、こちら。あなた、こみちさんがお目当てだったのね・・・。(笑) こみち 「やかん」 今 日の前座さんは、こみちさんだった。今日は、なんとまくらもたっぷり。まくら初めて聴いたかも。”萌え落語”には、笑ってしまった。こみちさんの「やか ん」は、もう何度も聴いているけど、このところとっても堂々としているね。はきはきして声も大きく通って元気が良い女性噺家は、珍しい。でも、まくらで 言ってたけど、女性の噺家さんって大変そう。基礎化粧品を買う暇もないとは、切実・・・。 一之輔 「鷺とり」 馬鹿馬鹿しい噺だが、こういうのは、笑いに徹するのが良い。一之輔さんは、終止明るくちょっと肩の力を抜いた感じで軽やかに演じていた。こみちさんが噺をしている際も、3階の楽屋でどったんばったんと音が聞こえていたような気がしたが、ぎりぎりまで稽古していたのかなあ。 落語協会2階は、こじんまりしていて、アットホームな雰囲気のまくらもとっても良かった。 一之輔 「明烏」 一之輔さんは、落語に関しては、生まれながらの天才かかなりの努力家だと思う。多分、両方かなあ。 最 初の父子の会話は、ちょっと硬かったが、源兵衛と太助が出てきてからは、調子が出てきて良い感じになった。この人は、表情とさりげない身振り手振りがとて もよく計算されていて、それでいてそれが自然だから驚いてしまう。この辺が、この人の天賦の才能なのか努力の賜物なのかと思わせるところなのだ。 落 語で最も基本的で、そして最も面白いところである一人でいろんな人物を演じ分けるというのが、とても良くできているのだ。まあ、これが出来てこそ噺家であ るのだが、彼は、本当にそれぞれの人物設定がしかっりしている。俳優は、一人の人物になりきればいいが、噺家は、多くの人物になり、また瞬時にその切り替 えを行わなければならない。変な言い方をすれば、高座に上がれば、多重人格者になるわけだ。 まあ、正直、このネタは、とても大きな噺なので、まだまだ課題は、あると思うが、また一之輔さんの「明烏」を聴きたいと思った。この噺が、今後どのように変化していくのか、それが楽しみ。 |
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