2006 04,26 22:06 |
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メル・ブルックスの本領発揮のおげれつコメディ。ミュージカルを期待していくと、がっかりする。劇中、最低のミュージカルを作るという設定なので、チープで品の無いミュージカル・シーンの演出を許せてしまうという設定の勝利か・・・。
台詞のほとんどが、英語の駄洒落なので、英語が分らないと面白味は半減する。ただ、英語が分っても、アメリカ人の駄洒落は、別に面白くないが・・・。とにかく、戸田奈津子の字幕を追っているとこの映画は、楽しめない。字幕は、無視する方がいい。 メ ル・ブルックスは、今回演出はしていないものの、脚本、作詞、作曲、そして文字通りプロデューサーをしている。溢れんばかりの才能は、認めるが、心に残る ミュージカル・ナンバーは無いし、ダンス・シーンも古臭い演出と振り付けで正直退屈。これは、スラップステッィク・コメディですな。 それ でも、この映画を最後まで飽きずに観られるのは、アメリカ最高のエンターテイナーの一人、ネイサン・レインの存在に尽きる。レインが、刑務所の牢獄で一人 歌う「Betrayed」のシーンは、圧巻で、他のシーンが全て無くても、これだけで満足してしまう。改めて、ネイサン・レインってすごいと実感。 脇のゲイリー・ビーチとロジャー・バートも最高に可笑しい。この御両人もブロードウェイのオリジナル・キャストか?最高にはまり役。 これは、映画でなく、舞台で観たら楽しいんだろうな。あ、そうそう、エンドロールの後にもお楽しみ映像ありなので、途中で席を立たない方がいい。エンドロールの際の歌も笑える。メル・ブルックスも、どこかで登場する。 栗3つ。かなり、お馬鹿な映画だ。昔のメル・ブルックスの映画を思いだした。 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて。劇場名の変更とオープン3周年記念で、4月27日まで、全館1000円均一なり。 |
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