2006 05,07 18:33 |
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高松港からフェリーに乗って直島へ。ここには、最近、雑誌やホームページなどで話題になっているアートスポットがある。僕らの受験時代には、進研ゼミでお馴染みの旧・福武書店、今のベネッセ・コーポレーションが展開している一大事業だ。
その中の一つ、地中美術館に行ってきた。高松からフェリーで1時間、直島の宮浦港からバスで20分ほどで、その美術館に着く。美術館のチケットセンターで、鞄やカメラは、ロッカーに預けなくてはならない。安藤忠雄が設計した美術館そのものが一つの芸術作品ということで、写真撮影は、禁止なのだ。 展示物は、大きく分けて4つ。安藤が設計した美術館そのもの。モネの睡蓮。ジェームズ・タレルの作品。ウォルター・デ・マリアの作品だ。 安藤の設計した建物は、コンクリート剥き出しのまるで洞窟。地中の近未来スペースと言った感じだ。それほど大きくない建物だが、案内や順路が無く、迷いやすい。ところどころ外のオープン・スペースに出たりして、地中と外の自然の世界を行ったり来たりする感じだ。 モネの睡蓮の部屋は、大理石のモザイク床の真っ白い部屋に絵が掛けてある。靴を脱いで音のしないスリッパに履き替え、中を鑑賞する。静寂の中で絵を鑑賞できる。 ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノー・タイム」という作品は、神殿のような階段状の部屋が丸ごと作品になっている。階段の途中に巨大な球があり、また、壁面のパイプオルガンのパイプのようなオブジェが光の加減によって独特の影を部屋に作り出す。 圧 巻だったのは、ジェームズ・タレルの「オープン・フィールド」という作品で、階段を登っていくと、目の前にブルーのスクリーンがある。壁に青い光を映し出 しているのかと思ったら、そのブルーのスクリーンの中にもう一つ部屋があり、その中に入っていく。壁の中を通り抜けて、向こう側の世界に行ったような錯覚 を覚えた。青いスクリーンの向こう側の空間は、影を出さないような光の演出で、まるで遠近感がなく、不思議な感覚だった。 と、作品は、どれも素晴らしいが、正直、「これだけ?」って感じだった。もっともっと作品や展示室があったら最高だったのになあ。 |
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