2006 05,20 23:52 |
|
しのたかさん、かさんにお誘いいただいて、歌舞伎を観に歌舞伎座へ。今日は、大変歌舞伎に造詣が深い方々とご一緒なので、とても心強い。席は、しのたかさ んに押さえてもらったので、1階席で花道の横で、おまけに舞台もとてもよく見えた。いつもは、2階や3階、たまに幕見席の僕ですが、やはり1階だと役者の 表情もよく見えるなあ。花道で”見え”をきることもあるので、歌舞伎で席は重要だな。でも、音羽屋とか成田屋とか掛け声をかける通は、3階席にいるよな あ。 江戸の夕映 歌舞伎は、セットが豪華で綺麗だよなあ。背景は、絵だけど、照明が良く出来ていて、とても奥行きを感じる。 大佛次郎の作で、舞台は、慶應から明治になった夏。所謂歌舞伎メイクではなく、官軍なんかが出てきて普通の演劇みたいだった。まあ、台詞が聞き取りやすいので、筋を追うのが楽でいいが。 海老蔵が主役なのかなあ? それにしては、出番も台詞も少ない(2幕には出てこないし・・・)しかし、海老蔵は、存在感があるねえ。 時代の変わり目に、武士の魂を捨てないことを美徳と感じ、強がっている主人公の心の葛藤と寛容が見せ場だ。言いたいことは、よく分かるが、やっぱり古いなあ。何か新しい解釈が欲しいところ・・・。 しかし、ラストの夕暮れのシーンは、美しい。歌舞伎は、登場人物の舞台上の配置がとても重要だと思う。 雷船頭 滑稽な舞。やはり、1階席だと表情が見えるので、より楽しめた。 外郎売 今回のハイライト。十二代目市川團十郎の復帰である。大拍手、大喝采。菊五郎との口上も、まるでお話の中の一つのエピソードのような自然な挿入。同じ病気で友人を亡くしているので、復帰した團十郎の姿にジーンときてしまった。 歌舞伎は、幕が開いても、その中にまた幕があって舞台を隠していることがある。それが、パッと開いてその奥に絢爛豪華な錦絵のような世界が広がっていて、圧巻だった。美しい着物の女形が大勢並び、前述の通り、配置の美しさと微動だにしないその光景が圧倒的迫力だった。 権三と助十 落語みたいな話だった。舞台も貧乏長屋だし・・・。大いに笑えた。菊五郎は、声もいいし台詞も聞き取りやすい、三津五郎は、まるでその時代の人間のような自然さ。共に名優だねえ。 仲入りは、鳳凰で團菊膳を食べた。歌舞伎座は、館内にいくつも食堂があり、大きな土産物屋があり、まるで一つの町のようだね。この建物がもうすぐ無くなってしまうのは、本当に残念だ。ロビーとか階段とか、とても雰囲気がいいんだよね。 しかし、幕間は、30分。ちょっと忙しないねえ。ゆっくり味わってという感じでは、無かった。 次回は、升席でゆっくりかな? しのたかさん、かさん、楽しい1日でした。ありがとうございます。 また行きましょうね。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |