2006 05,21 23:51 |
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「天国の日々」のテレンス・マリック監督の最新作。32年間で4作目。個人的には、「天国の日々」一作だけで、永遠の巨匠。
気 がつくと映画館にいるはずが、美しかった頃の地球の森の中にいる。川のせせらいぎ、鳥のさえずり、風の囁き、途中何度も挿入される流れる水の映像、そして ジェームズ・ホーナーの音楽が合わさって一つの交響楽を奏でる。まるで、ベートーヴェンの交響曲第6番を初めて聴いた時の、うっとりするような感覚に酔い しれる。 ポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャーの演技は、圧巻。また、人間の原始の美しさを持つその姿に完全に圧倒される。 美しい映像と音楽が時に森に降る雨のように、時に感情の嵐か洪水のように溢れてくる。これは、全身全霊で感じる映画。 しかしながら、話の筋やジョン・スミスが立ち去った後の展開は、ありきたりで残念。 それでも、この”観る交響楽”は、映画館の大スクリーンで体験すべし。 栗4つ。 サロンパス丸の内ルーブルにて。
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