2006 08,01 22:38 |
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先月池袋演芸場下席の金時師匠のトリが終わったと思ったら、今日から、場所を上野の鈴本演芸場に移して、またしてもトリ公演なのだ。嬉しいけど、やりくりが大変だよー。
と いうわけで、会社を早めに抜け出して(と言っても定時は随分過ぎている)上野へ。仲入り間近だったので、料金が割り引かれて2000円だった。正直、会社 帰りに寄席を通して聴くには、脳味噌が疲れきっているので、ちょうどいいかも。まあ、金時師匠の落語さえ聴ければ、おいらは、それでいいのだから・・・。 今日は、南喬師匠から聴けた。会場に、ちょうかんさんの姿あり。来るって知ってたけど。 南喬 「家見舞い」 温かく明るい高座だなあ。鈴本は、会場を暗めにしているので、舞台がパッと明るくなる。こんなお爺さん、素敵! 白酒 「臆病源兵衛」 まくらを含め前半は、客席を捉えられずぎこちない。笑いも少なめだったかが、後半、死体を担いで徘徊するあたりからパワー全快。不思議な世界に惹き込んでくれた。 アサダ二世 手品 今日も、舞台がぶり寄りで見ていたので、最初の二つタネがよく見えた。それにしても怪しい雰囲気が場内を爆笑の渦へ・・・。 金時 「柳田格之進」 今 回の金時師匠のトリは、全日ネタ出ししている。今日は、「柳田格之進」というこで、久しぶりに金時師匠の柳田格之進が無性に聴きたかったのだ。この噺、現 代社会の人からは、鼻で笑われてしまいそうな美談だが、僕は、なんとも味があって好きなのだ。そして、金時師匠の「柳田格之進」は、キャラクター設定が最 高によく出来ている。終始クールで口数少なく浪人でも品位と風格ある主人公の格之進、落ちぶれた浪人を見下さずまた自分の店の者も大事にする店主、武士の 家の強い心を持った娘とどれも素晴らしい。何と言っても秀逸なのは、番頭。雇い主の気を引こうと格之進を陥れる時の表情、特に、50両出させる時のして やったりの表情は、外面は申し訳なさそうにしながらも、口元と目元で嫌らしさを出すあたり、本当にぞくぞくする。 クライマックスの格之進の行動も、目頭が熱くなるが、金時師匠の目も涙で光っているのだ・・・。 冬、格之進と番頭が再会する場景は、絵のように美しく脳味噌に再現され、この噺は、本当によく出来ている。 何度かこの噺、金時師匠で聴いているのだけど、また、金時師匠の格之進や番頭に会いたくなる。また、暫くしたら、聴きたいな。 |
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