2006 08,12 23:34 |
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行ってきたよ、夏の恒例、浅草演芸ホールでの「吉例 納涼住吉踊り」に・・・。これは、噺家さん、色物さん、講談師などが寄席の踊りを披露してくれるも の。毎年、いろんな趣向を凝らしていて本当に楽しいのだ。座長金馬師匠が亡き志ん朝師匠の意思を受け継ぎ、この素晴らしい寄席レビューを毎年見せてくれる のは、本当に嬉しい。また、住吉踊りの期間は、落語協会と落語芸術協会の垣根がなく、両方の芸人さんが観られるのもいいよね。今日は、満席、立ち見で超満員。
大喜利の住吉踊りは、とても素晴らしいのだが、高座は、1時間に6人も出てくるので、一人の持ち時間が10分ほど。どんなにがんばっても超ダイジェストな噺か漫談しか聴けないのがちょっと寂しい。 歌すみ 「酒粕・馬鹿の問答」 最近、当たる確立が多い前座さん。明るくてとても良い。 左吉 「たらちね」 今日は、何故か、もう一人前座さん。何度も観ている前座さんだけど、今日の出来は悪いね。もっとがんばろう。 佐助 「鰻屋」 声も良くしっかりとした話し方、とても良い。 小菊 粋曲 久しぶりに「ぴょこ、にょろ、ぬら」が聴けた。色っぽいなあ。 金時 「真田小僧」 どうせなら金時師匠が高座に出る日を選んで今日来たの。生意気な子供の表情、しぐさ、台詞廻しが最高に可笑しい。 笑組 漫才 かずおさんの黄緑のスーツがやたらにヴィヴィッドだった。 とん馬 「犬の目」 この噺は、結構ブラックだよねえ。シュールでもある。 圓王 「お菊の皿」 超ダイジェスト版だったな。違和感ないけど、やっぱり時間が無いのは寂しい。 和楽社中 曲芸 ナイフの曲芸、3人でやるのはものすごい鮮やか。どことなく幻想的で酔いしれる。和助さんが出てなかったけど、踊りには出てた。 小文治 「長短の道案内」 持ち時間が少ないから今日は、小ネタが多いけど、この人は、正統派で粋な感じがする噺家さんだなあ。 助六 「浮世床」 登場した時、割れんばかりの拍手。今日は、助六さん目当てのお客さんが多いのかな。やはり時間が少ないのか、さらりと短めに・・・。 にゃん子・金魚 漫才 パワー全快。彼女たちの漫才は、本当に楽しい。金魚さんのゴリラ、何度観ても笑える。 世之介 「鶴の恩返し」の小話 こちらも小話でさらっと。うーん、やっぱり浅草のこの詰め込み加減は、どうにかしてほしい。落語が聴きたいなあ。 吉窓 「本膳」 短い時間でもしっかりと面白くをネタをやるのが素敵。また、ネタのチョイスがいつも渋い。 まねき猫 動物ものまね 黄色い着物が目に眩しく、また明るい高座が楽しい。 志ん弥 「」 自分の書いたメモの字が読めずネタが分らない。なんだたっけかなあ。 ひろし・順子 漫才 場内大爆笑。いつ観ても笑えるなあ、同じネタなのに。 でも、最近、ちょっとひろしさんの声が小さくて聞き取りにくいなあ。 馬風 漫談 漫談でさらっと。 駒三 「勘定板」 品がなくばかばかしいネタだが、それほど下品に感じられなかった。過去に聞いた人がものすごかったからか。 志ん駒 漫談+自衛隊の話 元気溌剌、大きく通る声に圧倒。さすが、自衛隊で鍛えた人は、違うのね。 美智・美登 奇術 お客さんの時計を借りて、食パンの中から出す手品。 雷蔵 「子ほめ」 名前のせいのなか、外では、ものすごい雷鳴が轟く。この師匠の時が雷のピークだった。ものすごく大きな音で結構気が散った。 伯楽 「後生鰻」 このネタもすっとぼけた可笑しさの中に、究極のブラック・ユーモアがあっていい。 小里ん 「手紙無筆」 どこで切ってもいい噺だが、今日は、あまりに短すぎ。やっぱり、芸人を詰め込み過ぎ。中途半端な時間配分だなあ。 小円歌 三味線漫談 この人も色っぽいわあ。そいでもってとっても可笑しいわあ。友達にこんな人がいたら、ものすごく楽しいだろうな。 金馬 「親子酒」 流石にトリの金馬師匠だけは、時間たっぷりで、ちゃんと落語が聴けた。まくらも良く噺へのつながりも自然で、また場内大、大、大爆笑だった。酒飲みの父親が最高に素晴らしい出来。 大喜利・住吉踊り い やあ、本当に素晴らしい。これを観るために毎年来るというのも頷ける。オープングは、大人数で「伊勢音頭」。つづいて、数人づつで奴さん、芸者さん、お寺 さんと・・・。お寺さんのところで寸劇、金馬師匠との掛け合いが楽しい。都都逸に続いて、団扇を使った「長崎さわぎ」、赤と黒の団扇の面をくるくると回し ながら目にも鮮やかな踊りだった。 圧巻は、助六師匠の操り人形の踊り。まるで、本当に師匠の体に糸が付けられ、上から操れているようだった。体の間接がぶらぶらになって本当に人形みたい。驚いた、感激した、感動したなあ。なんてすごいんだろう。 続くかっぽれは、踊りたいのに歌がなくて踊れない駒三師匠のために、次々と歌い手が現れるのだけど、それが皆勝手にパフォーマンスをしてすごく楽しい。金馬師匠と金時師匠の親子ボケ、小円歌師匠も色っぽく、かけあいも何とも楽しかった。 最後は、女性人のチアリーダー風な踊りと男性人の鈴を使った踊り。豪華絢爛で、本当に素晴らしいプログラムだ。 面白くて、楽しくて、寄席のミュージカル、寄席のレビューという感じで大大大大大満足! 住吉踊りは、本当に楽しいぃぃぃぃぃ。 座長の金馬師匠のホストもとっても素晴らしかったよー。 |
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