2006 08,15 22:56 |
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今日は、この展覧会に行くために会社を休んだ。平日の午前中に行ったのに、まあ、すごい人。昨年の「北斎展」ほどじゃないけど、いやあ、ものすごい混雑だった。夏休みのせいか、小さな子供連れも多いけど、子供は楽しいのだろうか? 赤ん坊もいたなあ、たくさん。
この展覧会、素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい! 「国 家の品格」じゃないけど、日本人ってすげえと再認識できること必至なのだ。なんという構図、なんという色使い、なんという芸術的センス、西洋人みたくキャ ンパス全てを使わず余白の多さもまたこれもののあはれやもののをかしを感じるよなあ。日本の芸術は、すげえ。このプライス・コレクション、ロサンゼルスの 美術館とプライス邸に行けば、観られるみたい。ほとぼり冷めたらLAに行くかな。そしたら、もうちょっとゆっくり観られるな。それよりも何よりも、こんな すごい作品群をプライスさんに持っていかれたのが悔しくて、悔しくてたまらなくなる。 若冲の作品は、どれも圧倒的だ。平面なのに、いった いこの立体感と奥行きは何?この人、お金持ちだったらしく良い絵の具を使っていたそうで、江戸時代の色が鮮やかに迫ってくる。鶏の羽、虎の毛の一本一本が 丁寧に描かれている。また、ある一瞬の動きをとらえたその姿には、驚嘆してしまう。 琳派の屏風の展示は、照明を効果的に使い、暗くしたり 明るくしたりしている。まるで、部屋に朝陽が入り込んでいく様をみるようで、本当に美しい展示方法だ。確かに、江戸時代の家って、明るくないよね。外の光 や蝋燭の光程度だよねえ。金箔の屏風だけど、光を落としてちょっと暗めの方が映えて見えたりして、ものすごく意外だった。薄暗闇に浮かぶ金屏風の深遠な美 しさは、これこそ日本美術の真骨頂だなと感じた。 いやあ、もう本当に素晴らしい展覧会。混んでいるけど、見逃せない。日本の美術って最高! |
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