2006 08,20 23:29 |
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笹塚通いも今日で最後。談幸渾身の三日間の楽日となった。今日も江戸の不思議な世界へ。
吉幸 「元犬」
なんかすごく髪の毛が短くなっていた。 吉幸さんの「元犬」も、もう何度も聴いているなあ。それこそ、ブラ房時代から・・・。さっきまで犬だった男の可愛くも可笑しい仕種が笑わせてくれる。 談幸 「天狗裁き」 これは、大好きな噺。人間の愚かで馬鹿だけど可愛いところが良く出た噺で、サゲもよくできているね。 奉行から、「芝居はもうよい」と言われて、「芝居じゃないですよ」と返すあたりの表情は、本当に困り果てた主人公の気持ちが良くでていたなあ。登場人物になりきって、落胆し、苦笑する様が見事だ。 談幸 「豊志賀の死」 江戸不思議ワールドの最後は、圓朝作「真景累ヶ淵」より「豊志賀の死」。これも単なる怪談噺に終わらず、人間の心情がよく表されている名作。恨む側も恨まれる側も、その道理がよく分かる。 今日も、照明や鳴り物を効果的に利用して、会場外とは別の空間を作り上げ、ちょっぴり怖い雰囲気に・・・。 後半、豊志賀が死ぬあたりでハプニング。なんと、照明から煙がでて何かが燃えている焦げた匂いが会場に充満。終演後、師匠が「たたりかなあ?」なんて言ってたけど、ちょっと怖かった。 談幸師匠は、終始、新吉をユーモラスに表現していた。本当に怖い時は、実はあんな風に笑ってしまうのかもしれない。 それが一転、続く「お久殺し」の鎌のシーンでは、思わずウッとのけぞりそうになった。今日が昼の公演でよかったよ。帰り道怖くなっていたかもって、今の東京は、江戸とは随分変わり果ててしまったなあ。 怪 談噺の後、お客さまを陰気なまま帰さないようにと、昔は、寄席でも踊りを披露したらしい。今日も、吉幸さんのかっぽれと、談幸師匠の踊り「蝙蝠」を披露。 噺家さんの踊り、好きなんだよね。談幸師匠の踊り、粋でいなせな風情を感じた。もっと観たかった。そして、三本締めで終演。 充実した三日間。来年も期待してるよん。 |
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