2006 08,22 22:23 |
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平日の美術館。ゆったりとした空間に素晴らしい企画の展示でとても優雅な気分になった。日本の美の素晴らしさを改めて実感できる。
展示は、日本美術における「写す」がテーマ。これは、模写ではなく、美の継承である。展示は、古の美を「そのまま写す」、「変化を変えて写す」、「様式を写す」、「自然を写す」などのパートに分かれており、どれも溜息ものの素晴らしい展示になっている。 能面は、写しと継承の歴史であったことがよく分かった。また、自然の虫や果物を象牙や鉄で象った作品は、まるで動き出すような、そのまま食べられるような衝撃的な技巧だった。 圧巻は、円山応挙の国宝「雪松図屏風」とその写し。ゆったりとした空間で、並べられた作品群を観ていると静寂につつまれ吸い込まれそうになる。 混んでいるプライス・コレクションより、満足度、充実度は、こちらの方が高いかもしれない。 |
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