2008 12,04 22:55 |
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今日は、会社を定時に抜け出して、国立演芸場へ。18時30分開演と早い時間なのにほぼ満席。今夜は、ラッキーさんと一緒に鑑賞させていただいた。
歌五 「金明竹」 いきなり関西弁登場。これは前段があるともっと面白いのだけどね。 歌五さんは、すごく上手。最近は、上手な前座さんが多いなあ。 金翔 「目黒のさんま」 金翔さんは、憎たらしい小僧さんも良いのだが、そんな子供のような殿様も良い感じ。ちょっと幼稚すぎるきらいもないが、外の世界を知らない殿様を愛嬌たっぷりに演じていた。 金時 「不動坊」 お風呂で三人の悪口を言う場面がなかった。残念。このシーンがある方が、屋根の上でのやり取りが一層活きるのになあ。それでも、間抜けな幽霊の噺家は可笑しい。 時松 「馬の田楽」 時松さんは、ネタ選びが上手いというか無難というか、自分の個性にあったものを選ぶのが上手だ。しかし、今回は、なかなかびっくりな選択。どちらかというと金翔さんの方が挑戦的なネタを選んでいる印象があったが、これは、かなりチャレンジングな感じがした。 このネタは、難しい。正直、中だるみした。でも、この噺で客を惹きつけられたら、すごいと思う。今後に期待。 順子・ひろし 漫才 究極のスタイル。無駄が一切なく、同じネタで何度でも何度でも笑える。至高の芸能。 金時 「お直し」 これは、大好きな噺。究極で歪んでいるが純粋な愛の形。サゲも秀逸。 金時師匠は、滑稽噺も人情物も、こうした粋な噺も自在にこなす。特にこうした人間の深くて微妙な感情の機微を表現するのがとても上手だ。今回も、 クライマックスの女房と客、「直してもらいなよ」と声がけする夫の三人の場面の切り替わりは、まるで映画のモンタージュのように鮮やかで、そして、それぞ れの心の動きがとても表情豊かだ。次から次に現れては消えていく、人間の想い。いや、本当に良いものを観た。 |
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