2011 09,27 21:24 |
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建て直されてどれくらい経つのかなあ。地下3階から地上3階まで奇麗になって見やすくなったけど、子供の頃あったわくわく感や怪しい雰囲気は薄らいでいるなあ。とにかく展示が資格的に奇麗にはなったが。 蝶をはじめ、昆虫、貝など様々な標本が奇麗に並べられている。 展示は、とっても奇麗だけど、あまりの量にじっくり見て回るのは至難の業。 天井にも展示物が。 こちらは常設展示の恐竜。 山里を再現したこの空間展示は、様々な蛙、蝉、秋の虫の音色を楽しむことができる。誰かがそのボタンを押すと森中に響き渡る。なかなか素晴らしい展示だった。 自然だけでなく、工学的な展示も。 ラバウル島沖に沈んでいたものを引き揚げた本物の零戦。 国産初のテレビは、なんと丸型画面! 初期コンピューターの展示 真空管っ! |
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2011 09,27 20:45 |
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恐竜博に行って来た。多分小学生の時以来だなあ、恐竜の化石展を観に来たの。好きなんだけどね、いつも夏休み期間の開催で、子供でいっぱいだからね、避けてたの。もう夏休みも終わって、平日なら空いていると思って出かけた。確かに混雑ってほどではなかったけど、意外と子供がいて驚いた。修学旅行や遠足の学生もいたりね。そして、女子も多いねえ。歴史好き女子は、歴女でしょ。恐竜好きは、恐女?竜女? 子供の頃観たアロサウルスやティラノサウルスは、ゴジラのように垂直歩行風に立ってたけど、最近の研究では、頭から尻尾まで平行のランニング・スタイルが多いよねえ。こうしないとバランスが取れず、巨体で歩行は無理なんだと。 また、初期のティラノサウルスには羽毛もあったらしいよ。爬虫類より鳥類に近いのかね? 羽毛を持つ始祖鳥や恐竜は、その羽のメラニン色素から当時の色が分かってきているらしいよ。 最新の研究結果にあわせ、発掘した化石を復元しているそうで、これは、獲物を狙うティラノサウルスなんだって。すごい牙だよねえ。こんなものがかつて地球上にいたなんて、やっぱり想像できないなあ。 そして、ティラノサウルスに待ち伏せされているのは、このトリケラトプスという設定。頭の上のひらひらのところにティラノサウルスに噛み付かれた痕ではないかとされる傷を持ったトリケラトプスの化石も見つかっているんだって。後続のシアターでは、羽毛の生えたティラノサウルスに立ち向かうトリケラトプスのバトルの映像が上映されていたよ。 初めて見たと言えば、これ。ティラノサウルスの下腹部を覆う骨。こっち側にも骨があったのねえ。 子育てする恐竜の化石も復元されていた。まだ巣にいる恐竜の赤ちゃんの化石。ということは、赤ちゃんのまま化石に・・・。おお、可哀想に。 恐竜博は、10月2日まで。 恐竜博2011 国立科学博物館にて。 |
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2011 08,15 12:51 |
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僕は、電車好きというわけではないのだけど、昔の写真を見るのが大好き。都電が走る昭和30年代、40年代の東京の風景が見たくて出かけた。 当時の看板や切符、観光地図や絵本などそのデザインに思わず見入ってしまった。吉田初三郎の鳥瞰地図もあったなあ。吉田初三郎の地図は、全部欲しいよー。復刻してくれないかなあ。
市電が走る街が好きなんだよねえ。都電で唯一残った荒川線は、車道を走る部分が少ないのでちょっと残念。
今日は、都バスのキャラクターみんくるちゃんと都電荒川線のキャラクターのトアランちゃんが来てたよ。
東京の交通100年博 |
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2011 08,13 20:37 |
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日本橋COREDO室町で開催されている「アートアクアリウム展」に行ってきた。江戸・金魚の涼がテーマということで浴衣で出かけたよ。涼を求めて混んでいるかなあと思いきや、それほどでもなく、ゆっくりと鑑賞できた。 館内は、フラッシュ撮影と動画撮影が禁止。フラッシュを焚かなければ撮影できるんだけど、水槽の照明は目まぐるしく変化して、照明の色によってはもとの金魚の色が全く分からなくなってしまい、タイミングは難しい。 圧巻は、巨大金魚鉢。餌も糞も落ちてないんだけど、まさか食べさせてないのかなあ?底には、死にかけて金魚も数匹。。。 でも、奇麗。照明の色によって全く印象が変わってくる。 赤い照明の時はみな真っ赤なのに、青い照明の時は何匹か赤くて幻想的だった。 館内は和のテイストな内装。かかっている曲は、洋風だったけど。 19時からはカクテルの販売もあって、この雰囲気の中でお酒が飲める。さらに21時以降は、DJなどが入りイベントも開催されるみたい。 屏風風な水槽。金魚がまばらに泳いでるのが不思議。影絵のようなイルミネーションと本物金魚のコラボがすごい。ずっと見ていたくなる。ぜひ、浴衣でお出かけを。 江戸・金魚の涼 アートアクアリウム展 COREDO室町 日本橋三井ホールにて9月12日(月)まで。 |
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2011 08,07 23:08 |
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日曜日だったけど空いていたのでゆっくり見られた。 写真を二枚並べて眼鏡で覗く昔の立体写真も展示されていた。素朴だけど、面白い。 正直、もっともっと写真が見たいと思った。こじんまりとした展示。 孫文と梅屋庄吉 東京国立博物館にて。9月4日まで開催。 |
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2011 08,07 22:19 |
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今回、なんと展示品の98.9%が国宝および重要文化財なんだと。現存する最古の仏教曼荼羅や空海直筆の書などまさに国宝のオンパレード。一つの展覧会でこれほど、国宝、国宝、国宝が並ぶのも珍しいんじゃないかなあ。 書、仏具、仏像、絵画と1000年以上も前のものが観られるのは、本当にわくわくする。 圧巻は、最後の展示室。東寺から運んで来た国宝の仏像8体による仏像曼荼羅。暗い展示室に浮かび上がる仏像群は幻想的。その配置で曼荼羅を表し、また普段は正面からしか観られない仏像を360度見渡せる。神秘的な空間と圧倒的迫力、この展示会は見逃せないぞ。それにしても、こんなに仏像持ってきてしまって、今、京都の東寺に行った人はがっかりじゃないか。 あー、空いている時にもう一回、あの仏像曼荼羅の空間を体験したいなあ。後期に展示替えがあるから、もう一回行こうかな。 前半の目玉は、空海の書と伝わる巻物が弓なりに全巻展示されているやつだなあ。巻物っていつも部分的にしか観られないけど、こんなに長いんだーと感心! |
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2011 05,04 23:27 |
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東京国立博物館で開催されている写楽展に行ってきた。ゴールデンウィーク中の祝日だというのに、若冲や北斎の特別展に比べれば混雑はかわいいもの。というか空いてる?って感じだった。人気の絵には多少人が群がっているものの、二重三重に絵を囲んでいるということはなく、普通に鑑賞できた。待ち行列ができるものもあったけど、比較的じっくり観られる絵も多数。
今回の展示は、東京国立博物館の平常展示でたまに陳列される所蔵の作品と世界中から集めた作品と並べて観ることができる。同じものでも保存状態や刷った時期などによって微妙に変わっているところが面白い。 同じ役者を写楽以外の当時の絵師が描いたものと並べて展示してあり、なるほど同じ役者は顔や雰囲気がそっくりだ。浮世絵の顔って皆同じと思いがちだけど、よく見ると個性が出ているなあ。 同じ写楽作品を国内にあるものと海外所蔵のものとを並べて展示されていた。同じ絵が何度も何度も展示方法を変えて登場するので、これまた面白い。 今回の収穫は、写楽が描いた役者絵の全身もの。上半身で顔のアップのものばかりが有名だけど、全身や背景が入ったものもたくさん描かれていることも知った。これがまた結構の数が展示されており、見たこともない写楽の絵がたくさんあった。 彗星のごとく登場して忽然と消えた写楽。活動時期は、およそ十ヶ月、謎が多いのも魅力の一つなんだろう。 写楽以後の絵師が写楽の手法を真似した描いた下手くそな絵も展示してあって笑っちゃった。 相撲を描いた絵もあって、その中心がマスコット風な太った子供だったりするのが写楽らしいなあ。 特別展「写楽」 @東京国立博物館 |
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2011 04,29 17:20 |
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根津美術館の庭園は、都心とは思えぬ風情と静けさに包まれている。国宝『燕子花図』に合わせ(笑)、本当の燕子花も身頃だった。庭園内には、茶室や池、石塔などが点在していて散歩が楽しい。モダンな建物だけどカフェもあり、緑に包まれた空間でのティータイムは格別かも。
根津美術館 東京都港区南青山6-5-1 |
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2011 04,29 16:39 |
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根津美術館の展覧会へ。もともとは、「KORIN展 国宝『燕子花図』とメトロポリタン美術館所蔵『八橋図』」ということで尾形光琳の傑作が二作並ぶ予定だったが、震災の影響で来春に延期された。替わりに所蔵コレクション展に切り替わった。根津美術館が所蔵している国宝『燕子花図』は、毎年恒例で今年も展示されている。 『燕子花図』は、間近で見ると絵の剥げ具合や古さが多少目立つが、少し離れて二枚の屏風を自分の視野ギリギリに入れると、まるで五線譜上の音符のように音楽が聴こえてくるようだ。 金地に鮮烈な緑と群青のコントラストは、心地よい旋律を生み出す。 花々の穏やかな波が視線を促す。構図も計算されているんだなあと実感。 よく見ると燕子花の群青も濃淡を使い分けている。 展示は、他に「吉野龍田図屏風」や源氏物語を材に取った多くの作品が展示されていた。「吉野龍田図屏風」は、大きな屏風に桜と紅葉が描かれ、それぞれの場所を読んだ和歌の短冊が貼られている。洒落た構成だなあと思う。日本人の美意識を改めて素晴らしいと感じた。こんな乙なものが置ける家に住みたいなあ。 国宝 燕子花図屏風 2011 5月11日まで 青山・根津美術館 常設展示の宝飾時計や螺鈿の文机など、うっとりする展示も多数。手作りの調度品っていいよなあ。 |
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2011 02,05 12:19 |
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今日は、上野の東京国立博物館へ特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」を観に行った。
開館と同時に入ったので、ゆったりじっくり観られた。それにしても、素晴らしい内容なのに、最近の特別展にしてはかなり空いている印象。 正直、午前中は、ガラガラだった。 平山郁夫の絵がたくさん展示されているのかなあと思ったら、仏像や仏教関連の装飾品などもたくさんあった。中には、アフガニスタンの戦乱の中、盗難に遭い日本の古美術商に持ち込まれ奇跡的に破壊から免れた貴重なものもあった。カブール国立博物館にあった美術品の8割以上は破壊されてしまったらしい。 数年前に竹橋の近代美術館での「平山郁夫展」に展示された所謂彼の代表作は、今回陳列されていなかった。それはそれで残念だけど、この展覧会は行かないときっと後悔する。 それは、奈良・薬師寺にある彼の集大成「大唐西域壁画」が展示されているからだ。彼の作品ほど、写真やインターネットの画像と異なるものはないだろう。とにかく実物がもつパワーと美しさに圧倒されること間違いない。実物を観てこれほど鳥肌が立つ絵もそうはない。 いったいどんな絵の具を使っているだろう?色の美しさには溜息が出る。 そして構図の素晴らしさ、キャンバスに切り取られた風景は、まるで無限の広がりを持っているかのような錯覚を覚える。目の前にあるのは、絵に違いないのに、まるでその場所にいるような、窓越しに時間と空間を飛び越えたような、とにかく言葉では表現できない世界がある。 今回、展示方法もありがたい。絵と観客の間にガラスが無いのだ。まるで絵に吸い込まれるような、金縛りの魔法にあったみたいにその前から動けなくなる。 絵の持つ力に圧倒される。時空を越えた展示室の空間にいることが至福の時になることは間違いない。 特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」 3月6日まで 東京国立博物館 |
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