2018 04,28 14:25 |
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渋谷に来たので、クレイジージャーニーでお馴染みのヨシダナギ写真展「ヨシダナギ×NAKED“Sing-Sing!”」に行ってきた。展示は、西武渋谷店のA館、B館に分かれていた。それに合わせ西武渋谷店全店でコラボ企画が開催中。A館7階の展示のみ有料。この有料分ってNAKEDのデジタル展示の料金かな?(笑) 写真をじっくり見たいなら、B館8階のアートギャラリーの方がいい。こちらは高精細の写真で購入可能。こういう写真が似合う部屋が家にあるといいのになあ。展示作品は、全部撮影可能というから素晴らしい。写真集も販売していたけど、文具が楽しくて欲しいグッズたくさん。 写真はとってもヴィヴィッド。使われている色のカラーチャートがあるのが面白い。 部族の写真ばかりのイメージだったけど、こうした写真も撮っているのねえ、個人的にはこれがお気に入り! |
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2018 03,09 18:34 |
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平日だったので、さすがに入館までの待ち行列はなかったが、館内はすごい人。分かっていたけど、特別展をゆっくり観るなんてかなわぬ夢だ。それにしても東京国立博物館は、立て続けに大人気となる企画展を開催しているね。これはすごい。 今展覧会のクライマックスは、なんと言っても仁和寺観音堂内部の再現。それもここだけ写真撮影可能ということ。表情豊かでまた一瞬の動きを描写した彫刻群は、今にも動き出しそう。色彩も鮮やかで本当に素晴らしい。大混雑で全ての展示品をゆっくり見ることはかなわなかったけれど、やっぱり来て良かったな。 他に、大阪・葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」も圧巻。 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」 東京国立博物館にて。 |
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2018 03,08 10:47 |
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以前、倉敷の大原美術館に行った際に芹沢銈介の作品に出会い魅了された。今回、静岡に宿泊したのはここに来たかったから。芹沢銈介は、静岡市の出身。彼が内外装をてがけた大原美術館の工芸館とは随分趣の違う石造りの門構えと建物だ。 芹沢が集めた世界各国の様々なものを集めた展覧会が開催されていた。あら、芹沢の作品は、無いのかなと思ったら、展示室前半は芹沢作品、後半が芹沢が世界から集めたものだった。 こちらの美術館。原則写真撮影不可なのだけど、一点だけ写真を撮ってもいいとのこと。ただし、以下のことを守らなければならない。 ・あくまでの撮影した写真は、個人の鑑賞の記念。SNSにあげてはいけない ・撮影は、一点のみ、シャッターは3回まで切っていい ・撮影時は、腕章をする 一点だけか、迷うかなと思ったけど、ほとんどの作品がガラスのショーケースの中なので、そのままで展示されていたのは数点。そこから二点ほど迷ったのだけど、決心して一点だけ撮影してきた。残念ながらSNSにあげられないので、ここで紹介できないけど、一点だけでも撮影してもいいというのは、嬉しい。遠くからやってきた甲斐があったな。 展示コーナーには、映像で芹沢を紹介するものが流れていて、やはりあの色彩は、沖縄旅行での経験から来ていたのだなと納得。また世界中を旅して、様々な国や地域のデザイン、色使い、文様を自分の中に取り入れ昇華していったのが分かる。 絵も素晴らしいが、文字を大胆にアレンジした作品も大好きなんだよなあ。 展示会後半の彼が収集した世界の工芸品もびっくり。皿や瓶、絵画、お面ならまだしも、椅子やタンスなどの調度品まで、その数も驚きで、まあ当時は船旅だったのだろうけど、よくもこんなに持って帰ってきたものだと呆然。(笑) おかげで世界中の珍しいもの、素晴らしいデザインの逸品がこうして今見られるのだから、それもすごい。世界の民藝だ。 一回、一点写真撮影できるなら、何度も通いたくなっちゃうなあ。ここは、絶対また訪れたい。 芹沢銈介美術館 静岡県静岡市駿河区登呂5-10-5 |
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2018 03,03 13:07 |
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松本の街を散策していたら、いきなり飛び込んできたのがこの光景。手前に建物の黒壁があって、通りから全く見えていなかったので、びっくりしちゃった。一目で草間彌生と分かるあまりにインパクとあるこの赤いドットが青空に映えていた。 草間彌生は、松本市出身なんだね。 そしてもっと度肝を抜かれたのは、このオブジェ。ちょっと毒々しいけど、迫力あるよねえ。今にも動きだしそう。 コカコーラもドットになってた。(笑) おなじみのかぼちゃも庭園に展示されていた。 街行くバスまで。 松本市美術館では、松本市市制施行110周年記念・松本市美術館開館15周年記念「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」を2018年7月22日(日)まで開催中。 |
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2018 03,02 15:12 |
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2017 12,30 17:48 |
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写真家、実業家、元競輪選手という多才な肩書きを持つ天野尚のNATURE AQUARIUM展へ出かけた。巨大な水槽群を期待していくとちょっぴり肩すかしをくらうが、その世界観を知るには最適な展覧会だ。入館して出迎えてくれるのは、写真家天野の素晴らしい大自然の写真。大きく引き伸された美しい自然の風景写真に圧倒される。美しい自然の風景に圧倒される。窓越しに景色を見ているような、不思議な感覚に包まれる。 これでもかと壁いっぱいに引き伸された写真、まるで目の前に佐渡原始杉があるかのようだ。 実際の水槽もあるけど、水槽の写真も美しすぎる。 メインの水槽。水槽から飛び出して天井高く聳える植物が圧巻だ。これが家にあったら癒されるなあ。手入れが大変そうだけど。 他にリスボン海洋水族館収容の全長40mの巨大ネイチャーアクアリウム「水中の森」の映像や「世界水草レイアウトコンテスト」受賞作品写真の展示などがある。このコンテストの作品群は、本当に素晴らしく、これが一つ一つもっと大きな写真だったら良かったなあと思った。自分でもやってみたくなった。 この写真のでっかい水槽を期待していくとちょっと違った印象となるかも。それでも好評の展覧会で会期が一週間延長され1月21日までになった。 天野尚 NATURE AQUARIUM展 東京ドームシティGallery AaMoにて。 |
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2017 12,22 12:07 |
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現在、六本木の森美術館で開催されている「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」は、とってもお薦めの展覧会。レアンドロ・エルリッヒは、日本では、金沢の21世紀美術館の「スイミング・プール」が有名だよね。 騙され易い人間の視覚とそれによる錯覚を利用した面白い展示作品が並ぶ。さらに楽しいのは、その作品に中に観覧者が入って自由に撮影が可能なこと。(フラッシュ撮影は禁止、動画は1分以内。撮影した画像の修正は不可)今風に言えば、インスタ映えすること間違い無しの展覧会だ。 思わず声をあげてしまう不思議な作品が次から次に現れる。廃校の教室に自分が幽霊のように現れる「クラスルーム」、突然知らない人が鏡の中から現れる試着室、不思議な鏡の世界のヘアーサロン、巨大な壁に観覧者が張り付く建物など、楽しくてしょうがない。自分も上手に被写体に入るには、二人以上で行くのがいい。一人だとちょっと楽しみ半減かも。ヘアーサロンは、3人いるとすごい写真が撮れるね。 窓から向こうの建物を窓を覗いたら、まさかのもう一人の自分がこちらを見つめていた。 建物から落ちるぅ〜。 21世紀美術館の「スイミング・プール」の模型も展示されていた。 驚きと楽しさ満載の展覧会。もう絶対にお薦め! レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル 森美術館 にて2018年の4月1日まで。 |
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2017 11,25 18:21 |
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大混雑必至で、そんな環境ではゆっくり作品に対峙できないと分かっていたので、当初は行くかどうか迷っていた。でも、やっぱり行って良かったな。 もちろん、東大寺の三月堂や興福寺の北円堂のように静かな空間で千年の時を超える会話とはならないのだけど、ここまで間近で見られること、仏像の裏の姿が見られるということでやはり貴重な機会だった。 全ての展示作品をじっくり鑑賞というのは、はなからあきらめていたので、以前興福寺の北円堂の特別公開で出会っていた無著菩薩立像・世親菩薩立像との再会に的をしぼりそこに1番時間をかけた。あるべき場所にある姿も良いけれど、こんなに近くで見られたことはやはり感動的だ。特に後姿には当時の色や剥げていない漆や着物の模様が残っているところがあり、そこから往事の姿を想像するに、なんとも言えぬ感慨深さがあった。 魂が乗り移ったかのようというのは、まさにこういう仕事を言うのだろうな。もの言わぬ彫像がこんなにも雄弁なのかと、何かを感じずにはいられない。 そして、また暫くしたら、奈良に行って運慶と再会したいものだ。 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」 東京国立博物館にて。11月26日まで。 |
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2017 11,24 18:27 |
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うかうかしている間にまたしても会期末ぎりぎりに。Twitterで現地で並んでいる人のつぶやきを見てみると、入場券を買うのに60分以上待ちとの情報が。金曜日は20時まで開館しているので金曜の夜を狙って出かけてみた。18時過ぎに行ってみたら行列無し。ということで入館。それでも館内は、そこそこの混雑。まあしょうがないよね。 大正から昭和初期に皇室に献上された美術品が並ぶ。当時最高の技術の粋を集めた伝統工芸品制作を指揮したのが東京美術学校。東京藝術大学の前身だ。今回、東京藝術大学創立130周年記念特別展ということで言わば里帰りした感じだ。 目玉は、今回の展示で皇居の外へ初めて出たという「御飾棚」。皇太子 (昭和天皇) ご夫妻のご成婚を祝して献上されたもので、皇太子、皇太子妃それぞれに贈られたものが対になって展示されていた。どちらも見事な螺鈿と蒔絵にうっとり。 「東京名所図」は、当時の東京市の地図と名所を扇に表したもので、古地図好きにはたまらない作品。 高村光雲の彫刻もいくつか展示されていて、どれも素晴らしかったけど、「松樹鷹置物」には圧倒された。鷹もすごいんだけど、動かぬはずの松の躍動感が恐ろしいほど。特に松の根がまるで上部の鷹のそれを代わって表現されたような何かを掴むような力強さが圧巻だった。 そして、二曲御屏風の鮮やかな美しさも鳥肌もの。日本の工芸、芸術って本当に素晴らしい。 技巧や表現の美しさもさることながら、当時の日本の美しい情景にも心打たれた。 皇室の彩 百年前の文化プロジェクト 11月26日まで 東京藝術大学大学美術館にて |
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2017 09,22 15:22 |
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上野の国立博物館で開催されている「フランス人間国宝展」に行ってきた。特別展だが、平成館でなく表慶館での開催。表慶館の方が遥かに好き。ここは、建物自体が美術品。この空間に今も入ることができるのが嬉しい。 フランス人間国宝(メートル・ダール/Maître d' Art)は、日本の人間国宝(正式名称 重要無形文化財の保持者)認定にならい、伝統工芸の保存・伝承・革新を旨として、フランス文化省により1994年に創設されたとのこと。最近なんだね。今のところ13名が認定されているらしい。 入館して最初の部屋からノックダウンされる。天目茶碗がこれでもかと並べられている。暗闇の中に整然と並べられた茶碗に仄かな照明が当てられていて、茶碗がキラキラと輝いている。まるで天目茶碗の宇宙だ。この展示だけでも来る価値あり。 他にも傘や扇、鼈甲の眼鏡など、日本の伝統文化と共通するものも多く、比較しながら鑑賞するのも一興。エンボス加工の部屋も良かったなあ。展示作品が、表慶館の空間とあいまって展覧会自体が一つの作品のようだ。 フランス人間国宝展 東京国立博物館 表慶館にて。11月26日(日)まで。 |
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